【結果報告】大阪北新地ビル火災事件以後の経験や考え方についての精神障害のある人への意識調査

一般社団法人精神障害当事者ポルケは、「大阪北新地ビル火災事件以後の経験や考え方についての精神障害のある人への意識調査」を2022年2月4日~2月11日の期間にWEBフォームを通じて精神科・心療内科に現在通院している方を対象に実施しました。1週間という期間を設けて、1都1道2府18県から128件の回答が寄せられました。お預かりした回答について、固有名詞など一部プライバシー配慮を行わせていただいたうえで、下記の通り公開させていただきます。

私たちも事件を受けて改めて多様な意見を聞く機会をいただくことができました。この場をお借りして、ご回答、ご周知等の協力に感謝申し上げます。本会ではこの調査をもとにして、提言書を後日作成する予定です。今後ともよろしくお願いいたします。

一般社団法人精神障害当事者会ポルケ
代表理事 山田悠平


(1)調査回答いただいた方の属性

■精神科・心療内科の通院歴について

10年以上にわたる人が、全体のおよそ60%と最も多くなりました。

 

■性自認について

女性の回答が全体のおよそ60%になりました。その他の項目には、ノンバイナリー、LGBTQ、無回答が含まれます。

 

■あなたの年代を教えてください

30代が最も多く、20代から50代まで幅広い層の回答がありました。
少数ですが、60代、70代の方の回答もありました。

 

■あなたのお住まいの都道府県を教えてください

1都1道2府18県からの回答がありました。
本会の拠点とする東京都や近隣の神奈川県からの回答が目立ちましたが、事件のあった大阪府からの回答も多くありました。

 

(2)事件以降に寄せられた意見や事例をもとにした設問

■「どうしてこのような事件が起きたのか、理解に理解に苦しむ」といった意見についてあなたの考えに最も近いものを選んでください。

事件についての社会の一般的な反応に、当事者ひとりひとりの受け止めの迷いが表れています。

 

■「事件と同じように自分が通院先で被害にあわないか心配だ」といった意見についてあなたの考えについて最も近いものを選んでください。

同様の被害にあわないかという懸念の回答が70%近くにのぼりました。
事件についての受け止めとして、被害を受けた側にも意識を向ける人が多いことがわかりました。
個別インタビューからは、「ほかの通院者と話したことがない」という声もあり、事件をきっかけにした患者同士の分断が懸念されます。

 

 

■通院先で荷物検査が行われる事例が寄せられています。このような病院・クリニックの対応についてあなたの考えに最も近いものを選んでください。

「あまり実施すべきではない」「実施すべきではない」とする荷物検査に消極的な回答が全体の60%にのぼりました。また、「荷物検査の実施すべき」という意見が、約7%であるのに対して、「実施すべきではない」という意見が、約3倍の30%近くにのぼりました。

 

 

■事件報道で被疑者の通院歴を強調することに、偏見や差別が助長されないかという懸念の声が上がっています。あなたの考えに最も近いものを教えてください。

事件報道で通院歴を強調することに懸念する意見は全体の90%近くにのぼりました。
個別回答では、以前から続く事件報道に対する懸念の声も寄せられています。

 

 

■事件以降、あなた自身や周囲において精神障害についての偏見や差別が増えたと思いますか?あなたの考えに最も近いものを選んでください。

差別や偏見については、事件以降「変わらないと思う」という声が60%強に上りました。
事件をきっかけにしてた偏見や差別は、体感としてそこまで多くないことがうかがえます。
大阪在住の方に限定した場合も「変わらないと思う」という回答がおよそ70%になりました。

 

 

■事件以降、あなたの通院先では荷物検査が行われていたことはありますか?

数は少ないですが、東京都で5件の事例が寄せられました。
荷物検査がなぜ実施されているか説明がないことへの不信感、不快感のコメントが寄せられました。
インタビュー協力をいただいた方が、通院先に問い合わせをいただいたところ「大阪の事件を受けて全体的な不安感があり、特に患者さんで通院すること自体が怖いとなってしまった人がいたので実施した。患者さんの不安感がある程度おさまったので、今月末で手荷物検査はやめる予定」との回答があったとのことでした。

 

 

■事件以降、あなたが経験した通院先や暮らしでの違和感や差別的な経験があれば教えてください。些細なことでも構いません。(任意回答)

 

訪問看護を利用しているのですが、事件以降情緒不安定になってしまった利用者さんがいるとお聞きしています。
ぼんやりと
事件の起きたクリニックに通っていました。通院先がなくなり、新たなクリニックを探さないといけないのですが、事件のことが思い出されて胸が苦しくなり、なかなか動き出せずにいます。
通院先の手荷物検査は不快。
20年前は境界性パーソナリティ障害の診断で受診拒否されて行き場がなかった。見てくれたのは枠を超えて関わってくれた医師だけだった。
通院先では、すぐに非常口を確認した。兄妹から、精神疾患は、人殺しをしてもどうせ、無罪だろ!と言われた。
知人に、精神病には見えない、と言われる。
精神障害者支援に関わる仕事をしていることを心配された
以前、利用していた訪問看護が酷いところで、服薬の入れ忘れが多く、私の許可なく看護師判断で薬局に電話をされて、次回の診察まで眠れず頭をぶつけ、怪我をした、暴言もあり、精神の人は、動けるから血圧なんて測る必要はなあいと言われたので、別の訪問看護に変えた。
二回目になります。貴女は精神病には見えない、と言われるととてもムカつきます。外出時にはとても苦労し、悪目立ちしないように気をつけているので。あまり言われると、何処に目を付けてるのか、と喉迄出かけます。
実際の身の周りでは感じませんが、某SNSで一部の人が精神科患者に対する偏見を発信してその友達が皆共感していました。
この人達は自分は心の病気に縁がないと思っている私とは違う世界の人達だな、と思い悲しい気分になりました。
私が障害者だと知っている人から、会話の中で殊更に障害者であることに言及されたこと。知っているなら、あえて本人の前で言及しなくてもよい。
会社オフィスで来客者に目に付く場所にハサミやカッターが大量にあることに気付き、怖くなった。上司が発達障害の中高年男性ばかりで、事件のことを連想してしまう。数えると一部屋に刃物が20近くあり、男性が暴れたら大量殺人事件になりかねない。早く危険物処分することにした
「相模原の事件の犯人の気持ちはわかる」と言われたこと。
就職活動中なのですが、自分の精神面については封印しております。
報道を見ていて精神障害や発達障害が犯罪者予備軍のような報道が増えた。
そもそも、健常者側は優生思想やドクターハラスメントがあってそのカウンターとして行われた可能性はかんがえないのか?
JR鉄道割引の東京新聞の記事のネットコメントなどでも精神障害者は犯罪者と変わりがなく何をするわからない、隔離してほしい、一生出てこないでほしい、人に迷惑をかけるんだから余計に障害者料金は罰金で高くすべきだ、みたいなヘイトをよく目にする
世間の発達障害への理解が後退していくのではないかという不安
バスや電車で障害者手帳やヘルプマークに視線を向ける健常者と思われる人が増えた(様に思う)
診察方針、診断名が不明瞭なまま通院している。
いま不安定な時期なのだが、安定していた時と同じ処方指導を受けるのみで、何も変化がない。
しんどい時だからこそ、診察の方針説明をもう一度やっていただきたい。
友人が私の紹介によって時間のあった病院に通院していたため、責任を感じてしんどいという話を身近な人にしたところ、そのことや事件について周りの人たちに話をされた。
間接的に聞いた周りの人から、笑いながら事件について「お医者さんも気の毒に」「被害者もかわいそうに」「やっぱどうしようもない頭のおかしい人もいるんやな」など言われるのが嫌だった。
また、自分の主治医に話して「仕方のない事故でしたからね」「切り替えていきましょう」と言われたこともショックだった。
手帳を紛失し、警察に届けて貰ったが、お礼は結構ですと言われ、少し違和感を持った。
通院してない 予約制です
差別的な流れは、事件前から変わらない 事件はビル管理の不備もあります前日の目張りA市
役立ちたいと願い意味あるか分かりませんが名指しします。私の住む町はB県のC地域の新温泉町です。山々に隔絶され他の市町との往来乏しくコミュニティが狭くて外界とは孤立気味で、町には障害福祉医療資源皆無で障害者は都会に出て行ってしまうのが常態化して町もそれが当たり前と受け入れており、障害福祉の思想なんかの土壌そのものがありません。そんな町なので、親は私の障害を役所や町民、親戚に知られたくない、恥だし、もし知られたら…ってなってしまい隠そう隠そうしてきました。その中で追い討ちをかけるようにこのニュースですから親は、精神障害者で精神科通院中の我が子ももしかしたらこうなるかも…な感じでした。幸い親はもう退職したので町との接点が弱まわったせいか前より敏感にはならなくなりましたが、在職中はサービス受給者証や自立医療支援、精神の手帳更新なんか役所で手続きしたらお前が障害者だと役所の人に知られて広まってしまうからやめてくれ!と禁止されて一切の役所の手続きが必要な職業関連の制度が使えず、また、町にある地域活動支援センターは役所の手続き無用だからまだいいか…って謎のお許しが出たので地域活動支援センターに通ってましたが、通うさいにも、町を歩いて通うな、目立ってしまう、ばれたらどうするんだ、車使っていいから車で行け!って怒りながら強要されてましたから、在職中にこのニュースが流れてたら私に対して、例えば散歩すら禁止されて町を出歩くな!移動手段は絶対車で目立たないようにしろ!とか更なる強行措置を食らっていたと強く思います。

 

■精神障害に関する差別や偏見の問題のために必要なことは何だと思いますか?最も大切だと思うものを選んでください。

「当事者が生き生きと暮らすための社会環境を整備すること」が最も選ばれました。
つづいて、「マスメディアの報道の在り方の是正」、以下「教育課程での精神障害の偏見を解消するプログラムの実施」「市民社会や企業等での障害理解啓発の取り組みを広げること」と続きました。

 

「その他」回答は下記のとおりです。

正しい情報を理解してもらうこと、伝えることなどの意見が多く寄せられました。

精神科医の再教育
ほとんどの支援者が障害者を差別しているので人間として尊重する
精神障害者と触れる機会、時間を増やすこと。
精神障害を理由とした積極的安楽死の法制化
医療従事者、支援者の陰性感情のコントロール
差別、偏見、人権侵害をもった人間が、企業において、上席の肩書きを持ち、まるで常識人であるかのように、存在することに耐えられない。トップが、それでは、企業においての障害者の差別は無くならない。
当事者が、もっと声を上げたり、発信したり出来る場があると良いのではないかと思う
教育過程において精神障害(特性や困りごとについて等)について知る機会を設けること
慣れる
対象年代が異なるので全て大事
報道は間違ってはいないと思うが、その際に病気に関する正しい知識を一緒に報ずるべきかと。偏った報道では正しい情報では無いし病気に関する社会の知識共有にもならないから。
よい薬と治療法
必ずしも差別や偏見であるとは限らない。その上での情報発信のあり方
上記4つ全て

 

■あなたがこれまで経験した偏見や差別について、差し支えない範囲で教えてください。(任意)

 

昔の診断(境界性パーソナリティ障害)を告げた瞬間に手のひらを返すように対応がわる。
家族に精神疾患がある事を隠せと言われている。
抗うつ剤を服用開始してすぐの時期。頭痛(と寒気)があったため内科クリニックに受診したら、診察を受けるのに嫌な顔をされ、まともに診てもらえなかった。抗うつ剤の影響の可能性が高いなら、精神科の方に行ってほしいと。だが、風邪も否定できない症状だったのに。
クソバイスされる機会が増えすぎたことがうざったい(無職で病人になった途端に、聞いてないのに素人から健康アドバイスをもらう機会がふえすぎてしんどい)
上記に記したことが、直近でありました。苦しいです。
私の病気(統合失調症)を知ったら、誰も結婚などしてくれないよ、と暗に言われたことがある。
家族を巻き込みます
自死の親族有り ハイリスク患者と、記載されてます
入院が決まり、経済的心配をしていたら、フェイドアウトされた。無心しようなどとは思わなかったのに。
産科医師、看護師、助産師、自治体の保健師、保育士、居宅介護ヘルパーなどが、精神障害者の母親は子を虐待すると決めつけていたり、不妊治療の上での妊娠であったのにハプニング的な妊娠だと勘違いされたりした。また、精神障害者ゆえ、2人目の妊娠出産はないという前提で話をされる。
夫婦の間のトラブルの際、警察官や裁判所関係者は、精神障害者ではなくかたい職に就いている夫の言うことを無意識のうちに信用しているようであった。「貯金〇万円あると奥さんが言っていますが、それは本当ですか?」など。
小学生の頃から社会人になって発病するまで仲の良かった友人の結婚式に呼ばれなかった
友人に障害者雇用で働く旨を話したら、顔色が変わり、一般雇用を勧められた
みんなが集まる場でのあからさまな差別発言を何度も受けた経験がある
行政の福祉窓口に電話で問い合わせをしたとき、明らかに自分より行政側の方がすぐにわかることを、自分で調べてまた連絡してくれと電話を切られた。
障害者は、年齢的に大人であっても、一人前には扱われない
わたし自身が精神科で働いています。精神科でも他科でも、通院の事実はかなりオープンにしづらいです。
Facebook(繋がりのある友達だけに公開設定)に小室眞子さんの『複雑性PTSD』について心配ではなく嘲笑うような内容を投稿していた人がいたことです。
投稿主が60歳を越えた薬剤師であることにショックと怒りを感じました。
あまり目立つと健常者が面白くないと感じたがことが何度かある。企業の中で健常者に混じって働いていると、時々冷ややかな言動に直面することがある。
クリニックを出たところで通りすがりの人に「キチガイ」と言われた。
クローズ就労で上司・先輩(パートの人)からパワハラ・モラハラ・いじめを受けた
退院後、学校に来てほしくないという態度を取られた。
能力を下げて見られるようになった。
なにかに挑戦する機会が物理的になくなった。
私は障害を開示して生活してますが、そのことで家族の傷害についての悩みやその他の生きづらさをこっそり打ち明けたり相談に来る人が多いです。
私に対しての偏見差別は気にしてませんが、そな人たちにとって誰にも言えないことがある世の中なのだと感じます。
昔に鬱病治療していたことを理由に、肉親が意図的に、親族死亡&墓地購入決定等の重要なニュースを死後半年以上教えなかったり、墓地納骨にも参加出来なかった。今は肉親の側が全員抗鬱剤か睡眠薬常用者で、私は精神科の薬を使っていないか、未だに差別が続く。10年以上前に失業中に生活保護申請相談をしたら一族の恥だと罵られ、親の家で同居することを推奨されたが、座敷牢で監禁の可能性があって拒否した。1人で行政機関に相談して自立した。最近、家族が精神障害者を自宅監禁して衰弱死させたニュースを見た。私の親は70代で、被害者と似た状況だと思い、メンツばかり取り繕う肉親がますます怖くなった。
障害者割引を使うときに手帳を提示したときのスタッフの表情・態度。
支援者・福祉関係者から子どもに話しかけるような話し方をされる。
居住地にある大学に地域で活動する個人やグループの交流会に参加した際、精神疾患や発達障害に関するグループで自身も精神疾患当事者と伝えた際、イベントに招待した大学教員が露骨に驚いた顔をした。
バスに乗車し手帳を提示した際に少し嫌な顔をされた
両親に精神科への偏見があったため、子どもの頃通院できず、未治療期間が長くなった。
そんなの変わってるよ。そんなのできないなら殺されたいんかと言われたこと。
就職活動で障害があるからそんな顔があるのかと問われた。障害をカミングアウトしたら受かっていたバイトの合格を遠回しにキャンセルされた。
JR鉄道割引の東京新聞の記事のネットコメントなどでも精神障害者は犯罪者と変わりがなく何をするわからない、隔離してほしい、一生出てこないでほしい、人に迷惑をかけるんだから余計に障害者料金は罰金で高くすべきだ、みたいなヘイトをよく目にする
病気になったのは甘えだと言われたことがある。
精神障害者の目線になって、結婚活動など、
正しい知識を持って取り組んで欲しい。
直接偏見や差別を受けたわけではないが、指導教授達二人に障害を打ち明けたところ(現在大学院生)、本人たちは受け入れてくれたが、「就職に差し障りがあるといけないから、学内では隠しておけ」と言われた。オープンにしても就職差別を受けなくて済む世の中になってほしい。
父親が国籍で人を差別する人間で差別する度に口論になっていた。

同じく父親が障害者は皆年金を支給されていると思っていて(私も)「あいつらはずるい」と憎んでいたので非難した。
父の死後に私の治らない精神疾患が発達障害由来と判明。精神疾患の方がメインで手帳を取得。自分の人生を私にやり直しさせようとした父親に自分の子供が障害者で貴方もきっとそうだと知って落ち込んでから死んでほしかった。彼も精神を病んでいたから。
発達に詳しくなってから、父も同じASDだとしか思えない。
彼もギリギリのところで必死に生きていたから障害年金受給者がずるくみえたのだと今は思う。だからといって、他人を攻撃していい訳ではない。

就職で不利に働いたこと
病気を発症して間もなく友達、親族から明らかに距離を置かれている(母以外)
賃貸契約が通らなかった。(一概に障害のみが原因とも言えないかもしれないけれど)バス停でヘルプマークに気がついた年配男性から『キチガイか…』と言われた。
健康そうに見えるからあまり配慮されない
友達が離れていった
服薬している薬に医療関係者内で偏見があり、出産を拒否されたり、他の疾患での入院時に医療的には問題がないのに断薬をさせられたりする場合がある。
福祉乗車券を提示した際に目をそらされる
10年以上悩み続けている症状について、治すつもりあるのかと言われた。
そんなんじゃ生きていけない、甘えだと言われ続け、診療を一時期中断させられた。(なお他にカウンセラーなどを利用していないので、完全中断。)
倒れている中での叱責等、トラウマが深くなり、自己肯定感は皆無。褒められても受け止められない。常に希死念慮な状態が続き、正直健康だった時が思い出せない。未来もわからない。

また別の時期に通院していたクリニックで、交際相手がいた際にその相手と結婚したら治るのではと軽く言われたのは悲しかった。治療のために交際しているわけじゃないし、迷惑かけていることを自覚していたから、なおさら悲しかった。それによりクリニックに通うのをやめ、別のクリニックを探すことになった。

たくさんあるので選び方がわからないけれど、、
自分の生命・存在に関わるものとしては、2016年の相模原の事件が起きた日に私に障害があると知っている友人たちと事件について話していたところ、「けど障害者って生きてて意味あるのかな」と言われたこと。
発達障害は生きてる価値がないと言われた
以前の職場(現在の職場ではない)で丁稚と称されたり雇用形態について差別的な言辞を受けたこと
就職活動で障害の事を伝えたら即落とされた。また、婚活でも病気の事を伝えたらすぐに縁を切られた。
医療従事者として働く精神障害者です。医療従事者自身も偏見はある。人間の限界は人それぞれだから仕方ないかもしれないが、時々辛い。
通院の事実を伏せているため、直接偏見や差別を体験する状況にはない。
・自閉症だとわかった途端に家族から距離を置かれたので絶縁した。
・通ってた女子高で「精神科に通ってる奴が大会に出て入賞しないで良かった。金輪際俺の目の前に現れるな。」と部活の顧問から吐き捨てられた。
・発達障害だとカミングアウトした瞬間に連絡が途絶えた人がいた。
・心の弱い人が精神疾患になるのだと面と向かって言われる(n回)

精神疾患について友人に打ち明けたところ距離を置かれた

両親共にD地域の中でも閉鎖的な町出身が祟り精神障害な叔母を怠け者、障害年金で楽してる、働いたことないくせに車持ってて可笑しい、子供たちが可哀想、と批判して差別的対応してる自覚なし。その中で我が子も大卒後精神障害だと分かり祖母と我が子を重ねて想起してしまい殊更否認して、精神科通院、障害年金申請、カウンセリングの禁止、障害雇用を否定して一般就労を強要、障害のみならず人格への攻撃、障害に逃げるな、医師にいいように言わせている、精神科の薬は体に毒、etc 。発達障害、複雑性ptsdだと分かり現在親に隠してオンラインでEMDRなど受けて回復に向かってます。町の役所に診断書とか出したら障害だとばれて広まると役所の手続きが必要な制度の一切使えませんでした。

 

■ほかになにかお伝えしたいことなどあればお教えください。(任意)

私は普通じゃないけどそれは悪いことではない
「事件と同じように自分が通院先で被害にあわないか心配だ」といった意見についてあなたの考えについて最も近いものを選んでください。 についてですが、入院中に放火癖がある患者さんと親しくなった経験もあります。常に、犯罪をする人は意外と身近だと感じます。事故は残念ですけれども起こり得ると思いますので被害にあうかあわないかを心配している感覚はよくわかりません。もちろん被害にあいたいわけではありませんが、その時はその時だくらいの感覚です。
精神障害者という未知の存在だから怖いんだろうなと思います。
このような事件は、精神障害を理由とした安楽死を法制化しない限り、無くならないような気がします。当事者は、もうすでに生きる理由を失った世界で無理矢理生きさせられているのです。死という未知の世界への恐怖、自殺したときの痛み、苦しみが恐ろしくて自殺できません。しかしそれは生きていたいのとは違います。社会が責任を持って、安らかな死により、この世界から退出する権利を与えるべきです。どうか、この世界で生きる力を使い果たした人々に、尊厳と名誉ある死が、与えられますように。
当事者がセルフスティグマに陥らないようにして欲しい。
支援者の教育システムをちゃんとしてほしい。支援者もケアされないとその歪みが患者に周りソレが巡り巡って支援者への復讐と言う歪んだ形をとる。
そもそも北新地の火災した人は、生活保護の相談に役所へ何度か行っていて、持ち家があっても申請できたはずなのに返されたことが問題。彼が病院に火をつけたのは、医者がその人を働けると診断したから、生活保護を受けようがなくてやけを起こした可能性が高いように私には見えて、もしそうなら私が彼やってもやけを起こさなかったとは言いきれないなと思ったから、生活保護を受けやすくすることは大事だと私は思った。
企業等に出向いて、講演でもしたらどうか?とも思う。
犯罪は、疾患に関係なく罰せられる べきです。
精神鑑定とか悪用する人がいるし、犯罪に巻き込まれるきっかけになる。Noが言えない等
病気の事よく知ってほしい。キチガイと言わないでほしい。疲れ易いのを怠けと言わないで。からかったりいじくらないで。
映画『ジョーカー』は精神障害者の追い詰められてゆく過程を見事に描いていると思う。京王線の事件のようにキャラクターを崇めるのではなく、主人公の苦しみに共感できる
このようなアンケートを実施してくれてありがとうございます。当事者が勇気を持って発言をしていくことが大切だと思います。
訪問看護に関しては、精神科の研修をしっかりやることが重要だと思います。真剣さが伝わってこない。
私自身、うつ病や不安障害で20年にわたる通院歴があり、今も通院中です。服薬も含め、様々な治療を試しましたが、なかなか楽にはなりません。被疑者にも、合う薬や療法、支援者、寛容な社会が与えられていれば、このように追い詰められた行動を取らなかったかもしれません。同時に、私は関西出身で北新地は馴染み深い場所で、関西で参加していた自助グループのメンバーが被害者に含まれている可能性があり、再起をかけてリワークプログラムに通っていた彼らは、今障害者枠で働く私の仲間であり、私自身です。何度もこの件で泣きました。被疑者を思っても、被害者を思っても涙があふれます。どちら側でもない人が軽々に事件について語る事に、しばしば怒りを覚えます。
まずはどのような事情があろうとこのような事件を起こすことは許されないこと。その上で被疑者に対する支援、特に服役後に手厚い支援が受けられなかったかと悔やまれる。私自身も加害者にならないよう行政、作業所、主治医等つながりを絶やさないよう心掛けている。事件後は気持ちが最悪でODしたりもしたが、すぐに通院し適切な対応を受けた。被疑者には生きて残りの人生をかけて償ってほしかった。
E町のごとき、障害福祉に疎くて遅れている田舎には積極的な障害福祉の啓発など必要不可欠だと強く身をもって感じています。昨今親ガチャとか若者に流行ってますが、ネットにある障害者の投稿とか見たら地域ガチャなんてものも挙げられています。側から見たら大袈裟だと思う方いるでしょうが、大阪市に住んでいた経験も含めて決して大袈裟ではないです。F地域の別の市の支援者の方に今お世話になってますがEは障害福祉に疎くて遅れているのは有名な話だと聞き及び我が故郷ながら本当に嘆かわしくなってしまいます。
私は関東なので少し実感が遠いですが、近隣の方はとても辛い思いをしていると思います。穏やかな日々が手に入りますよう願います。
20年以上前から精神科にかよっている。最初は一般的な精神科で、今はナルコレプシーを扱う睡眠特殊外来です。待合室に長時間いると、挙動不審な人が多くて怖い。特に、発達障害や認知症らしき患者さんの付添家族(未成年患者の場合は、高確率で家族が疲労しすぎてヒステリー状態)が怖い。完全予約制の国立病院に通っていても恐怖を感じていて、舐めなれないように緊張している気がする。病院スタッフや新規通院したい人の安全確保のためにも、持ち物検査は有効だと思う
社会資源へのアクセスのしにくさ(申請主義)が孤立を助長し事件につながるような気がしています。
辞めたくても辞められないでいる。当事者、在職者のための、就労支援 カウセリングなども設備を整えてほしい。当事者で在職者だが1番困っているのに支援が受けられないのは絶対おかしい。
今回の事件を障がい者の狂気によって起こった事件として報道して欲しくない。
もしかしたら、健常者側の優生思想やドクターのドクターハラスメントに対して起こったカウンター行動という可能性は考えないのか。
ただし、障がい者は犯罪によってカウンターを起こすべきではない。
双極性障害のタイソン・フューリーというボクサーがいるが彼はボクシングを通してメンタルヘルスへの理解を広げている。
犯罪ではなくスポーツなどで健常者を倒すことでカウンターとすべきではないか。
精神障害の方でも結婚しやすい環境、
金銭管理のしやすい環境も整備されると、
安心されます。
発達障害当事者会主宰者です。当事者会が標的にさらされる脅威を事件後、強く感じます。大阪の事件だけでなく、埼玉の立てこもりなど立て続けに起きており、当事者会のセキュリティは性善説になっており、個人の運営では安全を担保するのは困難な状況です。多くの当事者会の存続にかかわる事態にもなりかねないと思っています。
事件の後の診察時に「先生に亡くなられては大勢の人が困るから」と逃走経路を確認して医師に伝えた。私の病院は医師が逃げられるつくりで安心した。
自分が巻き込まれて死ぬのは構わないが、生き残って障害が増えるのは嫌だ。
まだまだ根強い偏見や差別がありますね。
どうしたら払拭できるか、そして生きやすい世の中にできるか。
まだまだ知られていない、わかってほしいことがあります。
いつ、世の中が変わるか、それを見ることができるかはわかりませんが、発信は続けていきます。
精神科特例をやめ通院入院含めて重厚な医療と支援をすべき・作業所の工賃をせめて最低賃金なみにして社会に出ようとできるような体制にするべき
私が経験した感じで医師に問題が有る場合が多くみられる。
患者の話を聞いていないのか聞く耳を持っていないと感じる医師は多く居ると思います。
報道に関しては、どんな事件に関しても問題の一面だけでなく側面や背景、そしてきちんとした知識を一緒に報道すべきだと思います。私も障害(精神疾患)があります。でも、障害があるからと言って全てが許されるのにも違和感があり、偏見だけに晒されることにも悲しさがあります。根本の原因は現在のコロナ問題と同じで知識のなさから来るのでは…と思っています。初期の頃コロナで偏見に晒された人達を見ていて思いました。
服用している薬に規制があることもあり、この事件に限らず災害などで自分のカルテが紛失する場合があり得るし、主治医が急死する場合もある。
そのためにもカルテのデータをデジタルで保管し、他の医療機関とも共有できるようにして欲しい(もちろん個人情報保護をクリアした上で)。
精神障害者が重大犯罪を起こしても罰されないという状況も差別を助長していると思います。
治療後の懲役なども必要なのではと考えるようになりました。
自分自身の思考が歪んでいることは理解してるつもり。だからって、言葉のサンドバッグになって、軽度だから頼れるところもなくて、診療方針は曖昧で八方塞がりだ。
幸いにも、職場の方々や友人、家族から配慮いただいて、なんとか生きている。生かされている状況。

差別的言葉、報道を目にするととてもしんどい。
事件自体が恐ろしかったのもあるが、差別偏見により通う先を奪われることも恐ろしい。
通うクリニックを見つけるのにも一苦労だし、通い続けられるかどうかもいつも賭けみたいである。またいまコロナ禍もあって初診受付するのも難しい。
治らないけど通い続けなければいけないつらさもあるのに、何故責められなきゃいけないの。他の科に通院しているより、偏見は強い。薬を飲んでの改善が目に見えにくいから。

医者も人間だから、印象相性合う合わないがある。薬が強くなれば体が起こせなくなったこともある。しかし通わなくても、症状で身体が起こせなくなる。通わざるを得ない。
治せるものなら治したいと思って通ってる。
伝わらないのがとてもつらい。

報道のなかで、患者も医師も亡くなった人たち美化されていたり事件の理不尽さが強調されていたりした。現実でもネットでも生きることを否定される経験が数多くあるし、いま現在の生きづらさや事件を受けての感情や影響については見向きもしないのに、事件に巻き込まれて亡くなったら「病気を乗り越えようとしていた人たち」など美化されてしまうことが不合理すぎて、死んだ方が大事にされるのだというメッセージとして受け取ってしまう。
だいぶ回復してきたけれど、事件以後、自分も人を殺すのでは、他者に害を与える存在なのでは、という考えから離れ難い状態にあることを知ってほしい。
発達障害だから誰でも犯罪を犯すわけじゃないことを理解して欲しい
入院だけでなく外来治療も大方がマトモにはできていない。子供も大勢が犠牲になっていると思う。
精神障害に限らず、ごくごく軽度の病気で経過観察的に通院している人もいれば、すぐにも入院等が必要な状態でも頑なに受診を拒む人もおり、通院の事実だけで病気の程度をはかることは不可能なので、通院歴を強調することは無意味であると考えている
わたしは当事者かつ精神科医療従事者です。
偏見や差別を受ける側かつ、攻撃を向けられる可能性のある立場でもあります。
他の患者さんに対して通院中に不安を感じることがあります。
荷物検査というか、避難口のなさに精神科クリニックだと不安になります。
通院先も勤務先も雑居ビルです。
精神疾患を持っている=犯罪を犯しやすい人
という間違った報道をやめてほしい。
心底腹立たしいし、悲しい。
凄惨な事件の犯人が障害に関係無く厳罰を持って裁かれる事で精神障害者と凶悪な犯罪者のイメージをしっかりと分離させる事が偏見払拭の為に大切だと思います。

以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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