【活動報告】こころの科学242号 【特集】「支援なんていらない!」に寄稿
精神科医療や精神保健や精神障害者福祉が提供する支援を、周囲が勧めるにもかかわらず拒否する人たちがいる。もちろん彼らにはそれらを拒否するだけの理由があるのだし、しかもその理由は1つだけではないかもしれない。治療や支援を受け入れる気持ちと、拒否する気持ちの葛藤状況にある人もいるかもしれない――「支援なんていらない!」を特集に組まれた「こころの科学」242号(日本評論社)に当会代表理事の山田悠平が『抗うことはリカバリーへの出発点」と題して寄稿しました。支援職、家族、当事者など様々な立場の人からユニークな論稿が寄せられています。どうぞお手にお取りください。
●巻頭に ありのまま……福田正人
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■特別企画 「支援なんていらない!」——本人・家族の思い、支援者の葛藤
太田順一郎(岡山市こころの健康センター所長・精神科医)=編
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●支援が拒否されるとき
支援を拒む人たちの想い……塚本千秋
支援を拒む本人とその家族の状況について……岡田久実子
地域の中で「支援を拒む人」への支援……原田 豊
支援を拒むひととのかかわり
——支援が的を外しているから拒否されるのか……古屋龍太
●それぞれの現場・立場から
支援、支援って誰のための支援なの?
——アディクションを生きる当事者は何を見ていたか……渡邊洋次郎
依存症家族の立場から——家族には支援が絶対必要です!
ほしいのはこんな支援です……島内理恵
「支援なんていらない!」にどうすればいいか
——依存症支援者の立場から……吉田精次
「支援なんていらない」から発達障害の早期把握・早期支援を考える……関 正樹
支援なんていらない?——思春期臨床において、例えば、トー横キッズと非行の場合……木村一優
抗うことはリカバリーへの出発点……山田悠平
路上モード——あたたかくしてもよいということ……熊倉陽介
児童相談所での支援を考える
——アタッチメントとトラウマの視点から……小平かやの
家族丸ごと支援、いつの時代も原点はこれ!
——地域が生きる、行政の保健師活動……目良宣子
精神保健福祉センターでの実践
——退院に向けた地域移行支援の事例をもとに……山口智絵
訪問看護の現場から……福山敦子
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■論説
保育士との連携で心理職の専門性を活かすには
——常勤心理職の実践から考える……藤原朝洋
■新連載
ネット・ゲーム依存を病気にしないために(1) 鎧と新緑の若葉……佐久間寛之
■連載
ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(10)
誰かと一緒にケアをするということ……大石 智
性暴力とわたしたち——未来を生きるレジリエンス(9)
性暴力からの回復……新井陽子
みえているけど“気づかないこと”——ナラティヴの向こう側(12)【最終回】
それぞれの“Narrative Reality”……山本智子
混沌の中で、「私」を結ぶ——自閉スペクトラム症と精神病理学(4)
顔は本当にあるのか……清水光恵
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■ほんとの対話
仙波純一『精神科「フライング診断」を乗り越える』……井原 裕
雁屋 優『マイノリティの「つながらない権利」』……樋端佑樹
■こころの現場から
弁護士は話を聞けない(弁護士事務所)……青木志帆
第一発見者(福祉事務所)……高野正秀
■伝言板