【活動報告】高知で開催「ふだんからの防災」―多様な参加者と学び合うインクルーシブ防災の実践―
2025年11月12日(水)高知市障害者福祉センターにて「ふだんからの防災 ―精神障害のある人の経験から学びあおう―」を開催しました。当日は約20名の方にご参加いただき、視覚障害のある方、車椅子ユーザー、精神障害のある当事者、ご家族、支援者、行政の方など、多様な立場の方々が集まりました。
今回は、視覚障害のある方や車椅子ユーザーなど、多様な参加者が集まったことで、災害時に生じるバリアを多角的に考えることができました。「当事者同士の経験の違いから学べた」「自分の支援の視点に偏りがあることに気づいた」など、参加者同士が補い合う場面が多く見られました。また、障害特性によって必要な配慮や行動が異なることを共有し合えたことは、地域防災をよりインクルーシブなものにするための貴重な時間となりました。高知県では南海トラフ地震への備えが長年の喫緊の課題となっています。参加者からは、「いつ起きてもおかしくないと感じているからこそ、改めての備えを見直したい」「避難所で自分はどう過ごすのか、具体的に考える機会がほしかった」といった切実な声が寄せられました。
今回の参加者の中には、前年度・前回のワークショップに続いて2回目となる方も複数おられました。
リピーターの方からは、「前回学んだことを実践してみたうえで、今回はさらに多くの課題に気づけた」「繰り返し学ぶことで、障害のある人の防災への理解がより深まった」などといった声があり、継続的な学びの重要性が改めて示されました。また、参加者同士が互いの経験を補い合う場面も多く、初参加者とリピーターが一緒になって学びを共有することで、より立体的で豊かな議論が生まれました。
主催いただいた一般社団法人りぐらっぷさんはじめ、企画協力いただいた、皆様、参加の皆様ありがとうございました。また高知を訪れたいと思います!




