【活動報告】インクルーシブな防災を地域で考える―三鷹市講演会に登壇
3月19日に三鷹市精神障がい者地域自立支援事業講演会にて「精神障害のある人の視点から考えるーインクルーシブな防災」と題して当会代表理事の山田悠平と理事の相良真央がお話をさせていただきました。会場は企画をいただいた社会福祉法人巣立ち会さんのサザン。当日は、70名近い多様な方々にご参加いただき、質疑応答も大変盛況でした。多くのみなさんと防災について、日頃の悩みについて一緒に考え対話をする機会をいただきました。ありがとうございました。
講演では、精神障害当事者会ポルケの活動紹介を交えながら、精神障害のある人の視点から見た防災の課題と、インクルーシブな地域防災のあり方についてお話ししました。資料では、インクルーシブ防災の取り組みの背景、被災経験からの学び、熊本地震における当事者活動、防災・減災のためのチェックリストなどを主な内容として取り上げました。
発表のなかでは、障害者権利条約の考え方、とりわけ「私たちのことを私たち抜きで決めないで」という原則にも触れながら、防災の場面でも当事者の経験や視点が出発点として尊重されることの重要性を共有しました。また、障害を個人の問題として捉えるのではなく、社会的障壁との関係で捉える「社会モデル」の視点から、避難所や地域社会の環境をどう見直していくかについてもお話ししました。また、熊本地震での経験からは、避難所での感覚過敏やプライバシー確保の難しさ、自宅で過ごすなかでのストレス、周囲の理解不足、必要な配慮を申し出にくいことなど、精神障害や発達障害のある人が直面しうる困難についても紹介しました。そのうえで、安心できる時間と空間の確保、スペースへの配慮、光や音など環境調整のしやすさ、多様な人への理解など、インクルーシブな避難所環境の課題を共有しました。
地域のなかで、当事者の経験や実践を共有しながら、学び合いの場が広がっていくことの大切さを改めて感じています。今後も精神障害のある人の視点から、地域でともに考えるインクルーシブな防災の取り組みを積み重ねていきたいと思います。



