【活動報告】8.3 令和7年度第1回 障害のある人を支援する防災研修会 登壇
8月3日、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会・全国障害者総合福祉センター主催の「令和7年度第1回 障害のある人を支援する防災研修会」にお招きいただき、講師を務めました。
今回の登壇は、北村弥生さんからのお声がけによるものです。研修会はオンライン形式で開催され、北海道から沖縄まで全国各地から約130名の方が参加されました。行政職員、福祉関係者、医療従事者、当事者団体関係者など、多様な立場の方々が集まり、活発なやり取りが行われました。
今年度は、事業継続計画(BCP)の作成義務化が進んでいることもあり、防災や事業継続に対する関心が例年以上に高まっていることを感じました。特に、障害のある人の視点やニーズをどのように計画に反映していくかは、全国的に大きな課題です。
講演では、まず私たちの防災の取り組みの背景として、国際的な防災政策の枠組みである「仙台防災枠組2015-2030」の概要をご紹介しました。その上で、障害のある人、とりわけ精神障害・発達障害のある人を含めたインクルーシブ防災の重要性について解説しました。さらに、防災ワークショップの映像資料を視聴いただきながら、被災経験者の声に基づくチェックリストやグループワークの進め方など、実践的な事例を共有しました。
参加者からは、「国際的な視点と現場の実践が結びついた内容で理解が深まった」「すぐに現場で活用できそうな工夫が多かった」といった声が寄せられました。こうしたご意見を踏まえ、今後は当事者団体として、現場で使える手引きやガイドラインの発信をさらに進めていきたいと考えています。