【活動報告】国連ユニタール総代表 初来日記念行事に登壇 インクルーシブ防災の視点を発信

8月4日、大阪大学大学院国際公共政策研究科ESGインテグレーション研究教育センター(ESG-IREC)主催、国連ユニタールCIFALジャパン国際研修センター共催による、ジャイルズ=マクドノー国連ユニタール総代表・国連事務次長補の公式初来日記念行事「岐路にある国連とグローバル・ガバナンスの将来~未来のための人材育成における国連ユニタールの役割~」が、大阪大学中之島センターで開催されました。

当日は大阪の行政関係者、民間事業者、大学教員、研究者、学生など、産官学の幅広い参加者が一堂に会し、グローバル・ガバナンスの課題や、未来を担う人材育成について活発な議論が行われました。

第1部「ビジネス・ラウンドテーブル」に登壇し、精神障害当事者団体としての経験をもとにコメントを述べました。具体的には、東日本大震災を経験した精神障害のある人へのインタビュー調査を通じて得られた知見を活かし、学識者や専門家、行政、企業など多様なステークホルダーと協力して進めている「インクルーシブ防災の推進」についてコメントしました。精神障害のある人が抱える困難を解消することは、障害のない市民にとっても広く有益であること、そして、社会の「生きづらさ」に最も敏感な当事者の視点が、防災やコミュニティづくりにおいて重要な示唆を与えることを強調しました。

また、CIFALの取り組みが、多様性を包摂した防災のあり方を世界に発信し、仙台防災枠組みの実施にも資することへの期待を述べました。さらに、国連ユニタールには、障害者権利条約の実施加速に向け、特に開発途上国を含む障害者団体のエンパワーメントを支援していただきたい旨を提案しました。日本で培った知見は、今後、国際的にも積極的に共有していきたいことをお伝えしました。

今回の行事は、国連や地域や現場で活動する多様な関係者が一堂に会し、未来志向の対話を行う貴重な機会となりました。市民社会の一員として、今後も対話と協働を通じて、誰も取り残さない社会づくりに取り組んでいきたいと思います。

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