【活動報告】アートがむすぶ地域の場づくり―リカバリーカレッジおおた「とくいの銀行」講座レポート

11月15日(土)リカバリーカレッジおおた第18回講座「とくいの銀行」が大田区民プラザ第2会議室で開催されました。今回の企画・運営には、精神障害当事者会ポルケから山田と相良が関わりました。当日は、昨年度ご縁をいただいたNPO法人取手アートプロジェクトオフィスから髙木諒一さんをお招きし、「とくいの銀行」を含む取手市内で展開されている、アートを介した多様な人々とのつながりづくりの実践をご紹介いただきました。その後、「とくいの銀行」の通帳開設を体験するセッションも行い、参加者それぞれが「自分のとくい(得意、特異)」を書き出し、グループで共有する時間を持ちました。

高度経済成長期にベッドタウンとして栄えてきた取手市では、その時期に流入した新住民が高齢化を迎え、人口構成の変化が大きく進んでいるそうです。その姿は、ある意味で日本社会全体の縮図とも言える状況です。そうした中で、人と人とのつながりを編み直していくためには、コミュニティオーガナイズの取り組みがいっそう重要になっていくことを、髙木さんのお話から実感しました。同時に、アートが理屈や肩書き、属性を越えて、人と人とのつながりをそっとデザインしていく大きな可能性があることも、改めて体感する機会となりました。ユニークな「とくいの銀行」の実践を地元・大田の皆さんにご紹介したい、というのが企画の狙いのひとつでしたが、「人々のつながり」や「場づくり」とは何かを、参加者と一緒に問い直す時間にもなったように思います。

ポルケとしても、当事者同士のつながりや学び合いの場づくりを進めていくうえで、アートの視点をどのように自分たちの活動に取り入れていけるか、これから考えていきたいと思います。ご参加くださった皆さん、そして貴重なお話と実践を共有してくださった髙木さん、リカバリーカレッジおおたの皆さんに、心より感謝申し上げます。

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