【活動報告】ECOMO交通バリアフリー研究・活動助成報告会「精神障害・発達障害のある人の鉄道交通利用に伴う意識調査」結果をレポート
一般社団法人精神障害当事者会ポルケは、ECOMO交通バリアフリー研究・活動助成よりご支援をいただいた「精神障害・発達障害のある人の鉄道交通利用に伴う意識調査」の取り組みについて、報告の機会をいただきました。本報告会は、昨年の12月5日に「第18回ECOMO交通バリアフリー研究・活動助成報告会」として開催され、同期間にはアクセシビリティや福祉情報工学等に関する研究会・シンポジウムも併催されました。会場は国立研究開発法人 産業技術総合研究所臨海副都心センターで、交通・情報・アクセシビリティの領域を横断する知見が集まる場となっていました。
鉄道は日常の移動を支える重要な公共インフラですが、精神障害・発達障害のある人にとっては、混雑、音や光などの環境刺激、周囲とのコミュニケーションの難しさ、体調変動時の不安など、移動そのものが大きな負担になる場面があります。一方で、困難が外見からは見えにくいことも多く、支援ニーズが共有されにくいという課題があります。そのため本調査は、当事者の視点から、鉄道交通利用の実態や感じている困りごと、必要とされる配慮や環境面の工夫等を把握し、今後の改善や提案につなげることを目的として進めてきました。
報告会では、助成事業としての位置づけ、調査のねらい、実施にあたっての考え方(当事者参画の観点、負担軽減や安心・安全への配慮など)を中心に共有しました。調査によって得られた声を、単なる「困りごと」の列挙にとどめず、交通バリアフリーの改善に結びつく形で整理し、社会に還元していくことの重要性もあわせて説明しました。選考委員の識者の先生からのコメントは大変学びが多く、今後の調査のまとめと発信に向けて大きな示唆を得ました。
本取り組みで得られた学びを踏まえ、調査結果の整理・分析を進め、必要な配慮や環境改善の方向性が伝わる形での発信につなげていきます。また、鉄道事業者や関係機関、研究者・支援者の皆さまとも対話を重ねながら、「見えにくい困難」が移動の障壁にならない社会に向けて、具体的な提案を積み上げてまいります。
最後に、このたび貴重なご支援と発表の機会をいただいたECOMO交通バリアフリー研究・活動助成の関係者の皆さま、ならびに示唆に富むコメントをお寄せくださった選考委員の先生、そしてアンケート調査にご協力していただいた皆さまに心より御礼申し上げます。



