【活動報告】第62回お話会/SNS・マッチングアプリとの関り方
2022年4月23日(日) 東京都障害者福祉会館 和室AB
不安定な天候が続く今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。環境の変化も多い4月ですが、そのせいか今回のお話会はキャンセルされる方が多く、いつもの半数くらいの7名(内初参加1名)で行われました。梅雨入りも近く、それぞれのメンタルケアについてアイスブレイクを行いました。その後、話したいことを参加者から募り、以下の項目があがりました。
・休日や大型連休をどのように過ごすか。
・昨年から引きこもりのような生活を送っている。社会とのつながりが少なく、自分一人での時間の過ごし方を聞いてみたい
・SNS、マッチングアプリとの関わり方
・職場で受けたストレスの対処法
・障害者支援の道に進みたい。資格はいるのか、どうしたらその道に進めるのか
今回は主に時間をかけて話し合った以下二つの話題をお伝えします。
■SNSを見ていると…
SNSを見ていると気が滅入ってくるという悩み。一人で過ごす際の時間の使い方を知りたいとの声も多かったので、そこも含めてみなさんのお考えや気持ちを話し合いました。SNSについては、みんな生活の中の「いいところ」しか載せていないとは分かっていても、「自分は誘われなかったな」など比較してしまいマイナス思考に陥ってしまう。そこでまた、寂しい気持ちを紛らわすために食に走ってしまったり、悪循環になる。解決策としていろんなイベントに行ってみたが、無理して周りに合わせたり見栄を張ったり、疲れてしまうことが多いとの声が。他には気分を紛らわすためにできるだけ家にいないようにして、喫茶店に行ったり、散歩をしたり、旅行に行ったりと、みなさん工夫をしているようでした。他にも川辺で楽器を演奏したり、プールにいく、俳句を詠むなどと独自の楽しみ方を持っている方も。みな同じように孤独を抱えていると共有できたことは大きく、それでも人といることが楽しいから難しいという意見もありました。
■マッチングアプリに登録してみた
異性の方とのつながりが欲しいという話題。ある参加者は、出会いの主流になりつつあるマッチングアプリに登録してみたが、病気の開示はどの段階ですべきかで悩んでいるとのこと。正直にプロフィール欄に記入するとなかなかマッチできず、自分の人間としての価値が低い・安いような気がしてきてしまう。例えばお相手の方が年収が高く正社員だったりすると、社会的立場の差を感じ、萎えてしまう。病気のことをオープンにするタイミングについては、みなさん難しいと感じており、当事者同士でいることの気楽さは大きいとのことでした。誠実であるからこそ初めから伝えたいという正直な思いと、仲良くなってからオープンにして拒絶されるかもしれないという不安との間で、悩む当事者は多いということを共有し合えたひとときでした。
■感想
・対人関係に疲れていたが、話すことで浄化された
・人は変えられない、関わらないという選択肢もあるんだなと思えた
・初めてだったが来れてよかった
今回は少人数での開催となりましたが、似た悩みを抱えている方が多いことがわかり、自分だけではないと暖かな回になったのではと思います。個人的にも、苦手意識のあった一人時間を楽しむためのヒントを得られ、有意義な時間となりました。皆様のまたのご参加をお待ちしております。(安藤)
2022年度の本事業は、公益財団法人公益推進協会の「思いやり支え合い」基金による助成事業として取り組んでいます。