【情報提供】 健康、福祉、アクセシビリティのための航空技術に関するフィージビリティスタディ報告書(JAXA)
昨年度、アンケート協力を周知させていたたい宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空技術部門により実施された「健康、福祉、アクセシビリティのための航空技術に関するフィージビリティスタディ報告書」が8/30付で公開されたのでお知らせいたします。おかげさまで、精神障害を含む障害コミュニティから一定の回答を集めることが出来ました。改めてご協力ありがとうございました。
報告書の大枠の構成としては、航空機利用における障害者などのマイノリティの人にとって、アクセシビリティが低いことを課題の前提として、全ての人々にとってアクセシブルな航空輸送を実現するために制度面を含む課題を網羅的に調査し、その解決案を考え、その実現性を評価するといった内容となっています。たとえば、車いすに座ったままでのフライトの実現、車椅子利用者に関する運用観点からの改善、エコノミークラスのシートの快適性向上、アクセシブルなラバトリー、自動化による客室乗務員支援、航空機特有の厳しい機内環境の緩和といった課題については、JAXA で研究開発に取り組むことが可能と評価されたようです。これから実装に向けた取り組みが期待されます。
一方で、精神障害領域については、今年度は課題の解析度を上げて、その解決策を模索されていくとのことです。洗い出しの方法などでアドバイザリーとして参画し、引き続き貢献していきたいと思います。なお、JAXAではSDGsを社会課題解決のための共通言語・イノベーションの機会として捉え、戦略的に取り組み、貢献を目指すとして、そのプロジェクトのひとつとして実施しています。こういった取り組みに障害者団体として協働することで、社会システムがより良くなる後押しをしていきたいと思います。
これを受けて、今年度は精神障害領域の具体的な課題を解析度をあげることになったそうです。引き続き、飛行機利用を含む精神障害者の公共交通機関の利用に際して、技術・制度の改善双方に提言していきたいと思います。
▼健康、福祉、アクセシビリティのための航空技術に関するフィージビリティスタディ報告書(外部リンク)
▼SDGsへの貢献ー宇宙航空研究開発機構・JAXA(外部リンク)