【活動報告】東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例における 東京都調整委員会に関する要望書

東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例(東京都障害者差別解消条例)の枠組みでは、紛争解決の仕組みが設けられています。

精神障害当事者会ポルケではこの枠組みを活用した権利擁護の取り組みを行ってきましたが、大変遺憾な事象が続いています。条例規則により、詳しい具体的な内容の言及は控えさせていただきますが、制度を活用した立場から、今後の運用の改善を促すことを目的に下記の要望書を東京都に提出し、担当職員と懇談を行いましたことを報告します。


平素は格別のご高配とご支援を賜り、心から厚く御礼申し上げます。精神障害当事者会ポルケは、精神障害のある当事者により構成される障害者団体として、差別事案や権利擁護に関する相談を行っています。この間、当会の構成員2名が東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例における紛争解決の仕組みとして、あっせん申立を行ってまいりました。東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例に鑑みて、今後の調整委員会でのヒアリングの持ち方について以下のように改善を求めることを要望します。

  • 調整委員は、十四条の規定にあるような「障害者の権利擁護について優れた識見を有する者」を任命してください。「障害者の権利擁護について優れた識見を有する者」の基準を運用規定等で明文化し、調整委員の適任性については、申立人や関係者から照会があった際には反証できるようにしてください。
  • 裁判外紛争の機能や申立人の被害を訴えている立場を考慮したヒアリングを行ってください。調整委員の氏名や立場を明らかにしてください。また、事実確認と称し、趣旨が不明な質問を繰り返したり、調査の枠を超えて私見を述べながら、申立人の尊厳を傷つける発言は行わないでください。
  • ヒアリングの際に申立人には心身の負担等を相当なものがあります。調査の正確性を担保する意味でも適宜の休憩時間設けるといった体制整備を行ってください。その際、ヒアリングの予定した時間枠を減らすなどの措置は取らないでください。
  • 東京都障害者差別解消支援地域協議会にて一連の紛争解決の仕組みを活用した者からヒアリングを実施してください。

▼参考記事:紛争解決の仕組み(東京都)

▼参考記事:東京都障害者差別解消条例(東京都)

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