【活動報告】第70回お話会/相手との距離感・精神障害のない人との付き合い方・体調を安定させるには・来年の抱負
暦も師走となり、朝晩の寒さが身に染みる頃になりました。
2022年12月3日(土)に、第70回お話会が開催されました。今回は初めて参加される方2名を含む、計15名が参加してくださいました。今回は以下のようなテーマでお話をしました。
◆ 相手(主治医など)との距離感
精神科の主治医との診察で、自分から話し出すことが難しく、薬をもらっているだけに感じるというお話がありました。それに対し、事前に話したい内容を書いたものを用意するというような具体的な方法や、主治医だけでなく心理士とも話をしてみる、医師との関係は「つかず離れず」くらいがいいといったような意見が寄せられました。
また関連して、受診を拒否する身内が医療につながるにはどうすればいいかというお話が出されました。それについて、医療に繋がった当事者の経験として、「他の病がきっかけに病院に行くようになった」「自分の信頼できる人(家族)が信頼している人だったから、受けてみようと思った」といった声がありました。
どちらにも共通していることは「相手との距離感」だと感じました。自分と相手との間に、専門職の人や信頼できる人(家族)が入ることで、状況が少し変わることがあるということです。私もそうですが、辛いときは周りが見えなくなり、新しい考えが浮かばなくなるので、第三者の存在の大切さを実感したお話でした。
◆ 精神障害のない人との付き合い方
精神障害のない友人との付き合い方に悩んでいるという話題が出されました。友人は病気についてアドバイスをくれるが、それが逆に重荷になってしまうとのことでした。それについて、「友人には言ってもわからないだろうから精神障害のことは話さない」「言われて嫌なことは受け流す」といったお話しがありました。また、言われて嫌なことは嫌だと言ってもいいのではないか、という意見も上がりました。中には、精神障害のある人とない人との違いって明確には無いのかもしれない、という意見もありました。
◆ 体調を安定させるには
体調の波があるので、安定させる秘訣があれば聞きたいという話題が上がりました。また最近気分が抑うつ気味なので、気分を上げるコツを知りたいというお話しもありました。それに関して、趣味など没頭できることにのめりこむ、動く休日と休む休日を使い分ける、散歩や運動、朝早めに起きて勉強する、といった意見があがりました。
◆ 来年の抱負
会に参加された方に来年の抱負を伺ったところ、以下のようなことが上がりました。
・海外に行きたい
・就労したい
・語学の勉強をしたい
・体調管理を続けたい
・焦らずゆっくり過ごしたい
・パートナーを作りたい
◆ 会に参加した主な感想
・一人一人違うけれど励まし合うことができた
・自分では思いがけないアドバイスをもらえた
・精神障害のある知り合いを増やすなことができた
・安心した
・楽しかった
今回は、相手との距離感についての話題が多かったように思います。私自身も相手との距離感に悩むことが多いですが、今回のお話会に参加して、いろいろな考えを持つ誰かと一緒に会話をする大切さを感じることができました。
ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。(ソウ)
2022年度の本事業は、公益財団法人公益推進協会の「思いやり支え合い」基金による助成事業として取り組んでいます。