【活動報告】第91回お話会レポート(睡眠についての悩み―早朝覚醒、成年後見制度のこと)
第91回となるお話会を9月29日に開催しました。初参加の方4名を含む参加がありました。睡眠についての悩みや成年後見制度のこと等について、聞いてみたいこと伝えてみたいこととして、トピックスが寄せられました。今回も一部の内容についてご紹介します。
■睡眠についての悩み―早朝覚醒
睡眠についての悩みはみなさんはなにかお持ちですか?前回は朝の寝起きがしんどいという話題があがりましたが、今回は明け方の早い時間に目が覚めてしまい、なかなか安定した睡眠がとれず、寝不足気味が続いているという悩みが寄せられました。
眠らなきゃと思うとなかなか寝付くことができないけど、音楽をかけているといつのまにまた寝ていたという経験もあがりました。
睡眠についての悩みについては、睡眠薬を服用して対処している人も多いかと思います。しかし、効き目が強かったり、耐性がつくことの懸念もあり、服薬以外の対処にも関心を持つ人が多いように思います。関連の話題で、認知行動療法のアプローチを紹介してくれたひとやYouTubeの睡眠についての解説動画を教えてくれた人もいました。
睡眠についての悩みの背景には精神障害やその影響で経験する生活の悩みもあります。普段の悩みを自然体で話すことができるのもお話会の醍醐味です。
■成年後見制度のこと
お話会はこれまであまり話題に上がりませんでしたが、成年後見制度の利用者の人から制度利用の弊害について、経験談が寄せられました。本人のためとされ、お金の使い方に厳密な管理が敷かれて困っているそうです。お金を不当に騙されないようにという側面もある制度ですが、騙されないために普段の生活に不自由を強いられるのもよくよく考えると変な話だと思いました。
一方で、高齢になった親御さんに制度利用を検討しているというお話をしてくださった人もいました。不動産の契約や銀行の手続きなど、かえって面倒になることを考えてしまうという声も聞かれました。成年後見制度について勉強会を開催するアイディアも寄せられました。
参加した方からの感想コメントをいただいたのでご紹介します。
「今回は、初参加の方も多く、いろいろな話題が出て、大変勉強になりました。
例えば、カウンセリングについてとか、精神科救急についてとか、早朝覚醒の対策とか、多くの方が話題を共有できたと思います。会の雰囲気も和やかで、また来たいと思いました。ありがとうございました。」
「今回もとっても味わい深い、そして、心地の良いひとときでした。やはり、当事者会は、『みんなが当事者』であり、『フラットな関係性』で話せる、語り合えるのが良い、と改めて思いました。
障害をオープンにするかどうか、成年後見人について、通所している福祉施設での食事提供について、夜間や休日に精神的に具合が悪くなったときにどうするか、睡眠についてなど、どれも興味深く、奥の深いテーマだと思いました。ぜひまた、お話会に参加したいです。よろしくお願いします。」
10月に入っても夏日があったりと暑さが続いたと思いきや肌寒さを感じる今日この頃です。季節の変わり目どうぞご自愛ください。(山田)