【情報提供】11.29‐30 第14回DPI障害者政策討論集会

加盟団体のDPI日本会議が主催する障害者政策討論会が下記の要領にて開催されます。昨年まではオンライン開催でしたが、今年からは戸山サンライズ(東京都新宿区)での対面開催となります。精神障害領域では、権利擁護分科会「強制入院と長期入院を問う」の企画があります。どうぞ奮ってご参加ください。


第14回DPI障害者政策討論集会

■日時
2025年11月29日(土)13:00〜17:25
2025年11月30日(日)10:00〜16:00

■内容(登壇者調整中):

1.海外事例と国内事例の紹介
「韓国における取り組み事例」
・相馬 大祐(長野大学)
・崔 栄繁(DPI日本会議議長補佐)

「西宮市における取り組み事例」
・木村 優子(メインストリーム協会)

2.パネルディスカッション「どうしたらできる?脱施設―充実させよう地域基盤整備―」
【行政報告】
田中 規倫(国土交通省住宅局安心居住推進課長)
大竹 雄二(厚生労働省社会・援護局 障害保健福祉部障害福祉課長)

【自治体報告】
松本 寛(西宮市役所健康福祉局くらし支援部長)

【DPI報告(検討会の状況と今後の取り組み)】
今村 登(DPI日本会議事務局次長)

【支援者の立場から】
木村 優子(メインストリーム協会)

【コーディネーター】
田中 恵美子(日本女子大学)

16:45~16:55 休憩

16:55~17:25 特別報告「電子図書館のアクセシビリティ対応ガイドライン2.0について」
報告:国立国会図書館

11月30日(日)10時から16時
権利擁護分科会、国際・障害女性部会合同分科会
10時~12時30分 権利擁護分科会「強制入院と長期入院を問う」
健常と思われる状態であるにもかかわらず、拉致されるようにして宇都宮病院に移送され、誤診により、強制入院である『医療保護入院』をさせられるという事件が起こった。その後、退院することはできたものの、病院内での待遇や、服用させられた薬により後遺症が残り、営んでいた事業も廃業せざるを得ない状況に追い込まれた。

病院と医師らを訴えた民事裁判では、今年、医師らの不法行為が認められ、一部勝訴となったが、このような強制入院は珍しいものではない。「医療保護入院」等の強制入院の制度が乱用され、多くの精神障害者が長期入院を強いられている。

この分科会では、その事案の弁護士をお招きし、事件の経過をご報告いただくとともに、滝山病院事件への取り組みや、大阪での精神障害者権利擁護検討会の取り組みや病棟訪問活動を取り組んだ当事者からもご報告いただき、日本の精神科病院の入院制度のあり方を問い直したい。

■登壇者
「事件の経過について」
西前 啓子(弁護士)

「強制入院の実体験について」
たにぐち まゆ(DPI日本会議常任委員)

「滝山病院事件への取り組み」
加藤 眞規子(こらーるたいとう代表)

「大阪の精神障害者権利擁護検討協議会の取り組み」
山本 深雪(大阪精神医療人権センター)

コメンテーター:柳原由以(弁護士)

12:30~13:30 休憩

13時30分~16時 
国際・障害女性部会合同分科会「DEI(多様性・平等性・包摂性)は障害分野でどう生かされるか」
近年、国際的あるいは国内的な人権に関する議論の中で「DEI」という言葉を目にする機会が増えている。DEIは表題のとおり多様性・平等性・包摂性を意味するが、実はまさに私たち障害者の人権に関わる主要なテーマである。障害当事者にとっては決して目新しい理念ではないが、社会全体としては依然として理解が十分に進んでいない課題であることは否定できない。

本分科会では、国連障害者権利条約やSDGsにおいても中心的な理念とされるDEIを取り上げ、三人の発言者による問題提起を行う。
まず、中西由起子からはDEIの国際的および国内的現状について説明し、障害者権利条約とSDGs双方の視点から課題を提起する。続いて藤原久美子からは、DEIと障害女性が直面する課題解決との関連についての考察を行う。さらに、国際的な会計事務所・コンサルティング企業であるデロイト トーマツに勤務する奥平真砂子氏から、個々の「違い」を「強み」に変えるべく、包括的かつ戦略的にDEIを推進している同社の先進的実践や課題について紹介をいただく。

その後、海外で生活する当事者や研究者の立場からもパネルディスカッションに参加いただき、議論をさらに深めていく。

■第一部:報告
①中西 由起子(DPI日本会議副議長・アジア・ディルアビリティ インスティテート)
DEIとその国際的・国内的な現状について説明する。そもそも、CRPDの完全履行を目指し、人権モデルを主張している当事者団体にとって、DEIは当たり前の概念である。しかし、一般の人々の理解を広げるために、あえて英語の頭文字で「DEI」と表現している。さらに、近年一部で主張されている反インクルージョンの流れを食い止める意味もある。当然、「誰一人取り残さない」というSDGsの文脈においても同様である。

② 藤原 久美子(DPI日本会議常任委員・DPI女性障害者ネットワーク代表)
DEIと障害女性が直面する課題解決との関連について考察し、さらにSRHR(性と生殖に関する健康と権利)の理解推進や包括的性教育の展開とDEIの関係について報告する。

他、調整中

 ③ 奥平 真砂子(デロイト トーマツ グループ合同会社 HR Div. Diversity Abilities Planning Group ディレクター) 個々の「違い」を「強み」に変えることを目的に、包括的かつ戦略的にDEIを推進しているデロイト トーマツにおける先進的実践や課題を紹介する。

■第二部:パネルディスカッション「DEIを活かして障害女性の課題をメインストリームに!」
・ 登壇者 上記3名
・ Noah O Petashiさん(大橋グレース)※調整中
・ 研究者
・ 女性運動活動家
コーディネーター:平野みどり(DPI日本会議議長)

全体司会 村田 惠子(DPI日本会議常任委員・全国頸髄損傷者連絡会)

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