【活動報告】「不穏」を問い直す―安心・安全な医療提供に向けた研修で話題提供

「精神科病院における安心・安全な医療を提供するための研修プログラム」にて役割をいただき、岡山県精神科医療センターを訪問しました。一日研修を朝から傍聴し、現場で「当たり前」とされがちな事柄を丁寧に問い直していく姿勢が全体を通して共有されていたことが印象に残りました。どの内容も示唆に富み、私たちにとっても学びの多い機会となりました。

講義「不穏を考える」では、当事者活動の視点から話題提供を行いました。精神科医療をめぐって国連障害者権利条約の総括所見が示している論点を参照しつつ、身体的拘束を含む現在の構造そのものを問い直す必要性を共有しました。あわせて、そもそも「不穏」という言葉が、医療現場で必ずしも明確に定義された客観的状態として用いられているとは限らない点にも触れました。観察者の主観評価として扱われやすく、当事者—支援者間の権力差と結びつきやすいのではないか、という問題提起です。

「不穏」は日々の看護記録の中でも多く使われているであろう言葉のひとつです。だからこそ、その言葉を使うとき、記録するときに一度立ち止まり、何を見て何を判断しているのか、そこに前提や偏りが入り込んでいないかを、より多くの方と一緒に考える機会になればうれしく思います。

医療や福祉職の研修づくりについて、当事者の視点からなにか協力できることがあれば、ぜひお声がけください。

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