【活動報告】「不安の正体」映画上映会 メディア掲載(毎日新聞)

2022年2月13日に障害者理解啓発グループおおた~ツタエルチカラ~主催の映画上映会が毎日新聞社で取り上げられました。



大田で「不安の正体」上映会 「精神障害者差別、考えて」/東京(
毎日新聞 2022/2/26) 

GH反対運動巡るドキュメンタリー映画

 精神障害者向けのグループホーム(GH)の開設に対する近隣住民の反対運動を
テーマにしたドキュメンタリー映画「不安の正体」の上映会が12日、大田区の区
民プラザで開かれた。障害当事者や支援団体で構成する「障害者理解啓発グルー
プおおた~ツタエルチカラ~」が、精神障害者が置かれている差別的な現状を広
く知ってほしいと企画した。【加藤昌平】 映画の上映時間は65分。川崎市のGH
に入所する当事者の暮らしや、訪問看護サービスを展開する事業者「モアナケ
ア」が横浜市都筑区に開設したGHを巡る住民の反対運動などを取り上げている。
神奈川県内では昨年上映会を開いたが、都内では今回が初上映。映画の製作ス
タッフらによるトークイベントも行われた。

 映画では、GH開設に向けた住民説明会で「自分たちの安全が保証できない」
「GHができると土地の不動産価値が下がる」と訴える住民たちの声が取り上げら
れている。この場面について、飯田基晴監督はトークイベントで「説明会では事
業者が何を言っても(住民側に)聞き入れられない。これは、事業者側の姿勢や
言葉の問題ではないと感じた」と語った。 また、精神障害者への差別問題に取
り組み、映画を企画した池原毅和弁護士は「精神障害者が危険だという意見は偏
見に基づいている。事業者と住民が対立している場合は、自治体や政府といった
公的機関が共生社会に対する理解を(住民に)啓発していかなければならない」
と訴えた。

 上映会には区内外から約180人が参加した。上映後のアンケートでは「映像に
よって精神障害者に関する問題を追体験できた」「(共生社会の実現は)こう
いった問題を知ることから始まるのでは」といった意見が寄せられた。 上映会
の主催メンバーで一般社団法人「精神障害当事者会ポルケ」の山田悠平代表理事
は「映像にすることでメッセージがシンプルに伝わる。精神障害者向けのGHを巡
る問題について多くの人に考えてもらいたい」と話した。

映画上映後のトークイベントで話す飯田基晴監督(右)と池原毅和弁護士
=大田区の区民プラザで

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