【活動報告】第69回お話会/どんな心持ちで働いているか・集中力の保ち方、スイッチの入れ方・家族との距離感
11月も下旬、上着が必要な季節となりました。
2022年11月20日(日)に、第69回お話会を開催しました。今回は初めて参加される方2名を含む、計12名が参加してくださいました。今回は以下のようなテーマでお話をしました。
◆どんな心持ちで働いているか
いつも全力投球で、100%、120%で仕事をし、後になってから気づいて疲れが出るという方。また、自分の特性を知り、いい意味で手を抜くことを大切にされている方。7〜8割程度で線引きし、自分が壊れないようにする。家に帰って料理ができるくらいの余力を残す、といった方もおられました。私もやりすぎてしまうタイプでしたが、手加減することで返って仕事が長続きすることもあるのかなと視野が広がりました。
◆集中力の保ち方、スイッチの入れ方
いわゆる積読の本が溜まったり、勉強だったり、初めの一歩踏み出すのに抵抗がある際の工夫についてお話しました。時間を区切ったり、クラシック音楽をかけたり場所を変えたりと、様々な工夫があがりました。とりあえず体を動かす、例えば自分の名前を書いたり文章を写すなどしてみると、そのうち自分なりの言葉や考えが生まれてくるといったアドバイスもありました。また、準備万端のところまでいって寝てしまったりするよ、と言うエピソードもありました。開き直って人に話すことで、そんな自分も「まあしょうがないか」と許せるようになったとのことでした。「今日もできなかった」と、深刻に捉えてしまいがちなテーマでしたが、こういった失敗談も交えて聞けたことで、自分にも少し優しくできそうです。
◆家族との距離感
ご家族に介助が必要な方がいて、自分だけが充実していて罪悪感がある。他の家族はあまり楽しみがなく不満を抱えている気がする、という話題がありました。まずはご家族をよく見ている、優しい方なんですねとの受け止めがありました。そして、肩代わりは全部はできないこと、プラスの気持ちは抑える必要がないこと、自分の人生を楽しんで欲しいといった意見が出ました。人の気持ちを慮りやすい人ほど大きく受け止めてしまいやすいので、自分と家族の境目を見失わないことも大切だといったアドバイスがありました。家庭という閉ざされた空間での出来事は、客観視するのも難しく、周りに相談するのも抵抗があったりするのかなと思います。参加者の意見を聞き、自分の知らない家族の一面もあるんだなと思うと楽になった、との感想をいただきました。
◆ 会に参加した主な感想
・久しぶりの参加でリラックスできた
・当事者だけの空間で安心できた
・人の言うことを真に受けすぎている自分に気づけた
・今後にどうつなげるか考えたい
・勇気をもらえた
・今までできなかった、負の意見を初めて出せた
今回は仕事のことや家族のことなど、幅広いテーマでお話ができたかなと思います。自分の経験談も言葉にすることで人の力にできるんだとの気づきもありました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。(安藤)
2022年度の本事業は、公益財団法人公益推進協会の「思いやり支え合い」基金による助成事業として取り組んでいます。次回は12月3日(土)13時30分~於東京都障害者福祉会館です。