【活動報告】創刊40周年記念号『こころの科学』(240号)に寄稿

『こころの科学(日本評論社)』240号に当会代表理事の山田悠平が「統合失調症をめぐるアウトカムはどのように変わるのか」題して寄稿しました。本号は創刊40 周年を記念して、「みんなで考えた統合失調症の未来」と題して、当事者や家族や医師、研究者など多様な立場から様々な角度からの”未来”が書かれています。どうぞお手にお取りくください。

▼『こころの科学(日本評論社)』240号(外部リンク)


 

■特別企画 みんなで考えた統合失調症の未来 《創刊40周年記念増大号》
   
福田正人(群馬大学名誉教授)
青木省三(慈圭会精神医学研究所・所長)
宮岡 等(北里大学名誉教授)
吉川 徹(尾張福祉相談センター・児童専門監)=編

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●統合失調症は、どういう体験ですか?

いち統合失調症者の内的体験——テレパシー状態と読み書き  ……山崎将展

統合失調症がもたらした苦しみと恵み、そして願い……島本禎子

「統合失調症患者を看る」のではなく、
「その人の人生をみつめる」ということ
——若くして統合失調症を発症した方とのかかわりから……塩澤拓亮

統合失調症を体験することの三つの側面……村井俊哉

[コラム]親の統合失調症のことを子どもと話すとき
——おもに医療者の視点から……プルスアルハ

●統合失調症は、どのように始まりますか?

専門家だけによる「成因」の究明から、共同創造に基づく「どのように始まりますか?」の理解へ……笠井清登

「統合失調症になる」ことについて……堀合悠一郎

家族の立場から考える……岡田久実子

“自分はどうなってしまうのか”に寄りそう……岡田隆志

[コラム]統合失調症とトラウマ……鷲田健二

●統合失調症に、本当に役立つ支援とは?

「役立つ」の意味と共同から考える、「本当に役立つ支援」……山口創生

守られることと自由になること……川村有紀

支え支えられ共に生きていく……小野寺梨紗

会話のやりとり……森川すいめい

[コラム]生活臨床の現代的意義……伊勢田堯・小川一夫・長谷川憲一

●25年後の「統合失調症」への期待

統合失調症をめぐるアウトカムはどのように変わるのか  ……山田悠平

25年後には、ルサンチマンは消えているだろうか?  ……夏苅郁子

障害の社会モデル・人権モデルの精神保健医療福祉への実装に向けて……熊倉陽介

25年後の統合失調症って?……田尾有樹子

[コラム]中井久夫と考える患者……森越まや

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■追悼
岡崎祐士先生を偲ぶ
——独創と信念と繊細を秘めたゆるキャラ精神科医……福田正人

■視点
学生の自殺を防ぐ大学の実践とこれからの挑戦……高橋あすみ

「選択」と「やむをえず」のあいだ
——子どもを持たない人の「次世代育成」性……貴戸理恵

社会保障にできること、できないこと
——急に働けなくなった事例をもとに……横山北斗

■対談
ニューロダイバーシティとどう向き合う?
——子どもの精神科から見えるもの……内山登紀夫・吉川 徹

■連載
性暴力とわたしたち——未来を生きるレジリエンス(7)
PTSDの専門的な治療法……新井陽子

みえているけど“気づかないこと”——ナラティヴの向こう側(10)
我慢の「リミッター」はどこに……山本智子

混沌の中で、「私」を結ぶ
——自閉スペクトラム症と精神病理学(2)
関係としての痛み……清水光恵

ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(8)
耳を傾けるということ……大石 智

こころとキャリアの羅針盤——働く人と職場を支える(11)
相談利用を促すプロモーション活動……松本桂樹

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■ほんとの対話
和田香織、杉原保史、井出智博他 編
『心理支援における社会正義アプローチ』……伊藤絵美

山口貴史『サイコセラピーを独学する』……岡野憲一郎

松井剛太、松本博雄 編著
『子どもの声からはじまる保育アセスメント』 ……赤木和重

森田達也、明智龍男
『死を前にしたひとのこころを読み解く 緩和ケア÷精神医学』 ……新城拓也

■こころの現場から
不断の努力(弁護士事務所)……青木志帆
生活保護=車はダメ?(福祉事務所)……高野正秀

■235〜240号・総目次
■伝言板

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