【活動報告】9.25PRCP・WACP東京合同大会シンポジウム「アンチスティグマ」に登壇
9月25日、浜松町コンベンションホールにて開催された環太平洋精神医学会(PRCP)/世界文化精神医学協会(WACP)東京合同大会のシンポジウム「アンチスティグマ」に登壇する機会をいただきました。モデレーターは鈴木道雄さん(富山大学大学院)、登壇者には安藤久美子さん(東京科学大学)や当団体代表の山田悠平らが参加しました。
発表では、旧優生保護法に関する問題意識や、精神障害に関わるメディアガイドライン策定の実践について紹介しました。安藤さんからは、当会が過去に協力した「精神障害当事者の家族に対する差別や偏見に関する実態把握全国調査(みんなねっと)」や、日本精神神経学会が制作した高校生向け当事者インタビュー動画資料の活用についても報告がありました。
このシンポジウムでは、中国・フィリピン・日本の研究者の皆さまとアンチスティグマに向けた各国の取組を共有でき、非常に意義深い時間となりました。特にフィリピンからの登壇者は、同国精神医学会の会長を務めながらラジオ番組でメンタルヘルス啓発を行っており、インターネット環境が十分でない地域ではラジオが重要な情報インフラとなっているという実情も語られました。
国や立場が異なっていても、精神障害に関する偏見・差別をどう解消していくかという共通の課題を、多様な視点から議論できたことを大変励みになりました。今回得られた示唆をもとに、今後のアンチスティグマの取り組みをさらに深化させていきたいと思います。