【コラム】精神障がいを抱えながら育児を継続している親の経験(日本地域看護学会誌)
情報提供:精神障がいを抱えながら育児を継続している親の経験(日本地域看護学会誌)
ポルケのメンバーもヒアリング調査に協力しました。それぞれの経験からこれからの育児支援に活きることを期待したいです。他方で、精神障害のある人は子どもへの虐待ハイリスク要因として、見守りというか過剰な監視におかれるケースも起きています。「保健師の家庭訪問が怖くて仕方がなかった」という母親の声も耳にします。育児は、はじめてのことで誰しもが不安があろうかと思います。ちょっとした身の上相談がネグレクトに見られないかーかえって胸の内を相談することが難しかったという声も聞きました。
この論文の考察には、「支援を得られずに孤立していたことから,支援する際は,自ら支援を求めることを苦手とする親からの相談を待つだけではなく,保健師等から連絡をとっていく必要があると考えられる.」とあるのですが、ここにある「支援が求められない」状況の内実を丁寧にリサーチする必要があるように思いました。サポートを受けることに後ろ向きにならざるを得ない状況下での支援は、少なくともそれは本人のためではないように思います。支援とは、どうあるべきでしょうか?(山田)