【活動報告】第67回お話会/家での居場所、家族の理解・仕事上の人間関係・相手の存在と自分の存在
あっという間に9月に入り、そろそろ新米が美味しい季節となりました。
2022年9月4日(日)に、第67回お話会を開催しました。今回は初めて参加される方5名を含む、計12名が参加してくださいました。今回は以下のようなテーマでお話しをしました。
◆ 家での居場所、家族の理解
家での居場所や、家族の理解についての話題が出されました。
家事をしようとしても「動くより寝ていてほしい」と言われてしまい家に居場所が無いと感じたという話や、昨今の社会状況によりリモートワークが多くなり、常に家庭が密な関係になり息抜きができないという話がありました。
また、精神障害への偏見を持っている家族がいて辛いという声もありました。
このテーマで共通しているように思えたのは、自分の思いを家族に伝える際に大きな障壁があるということです。
「できるようになったことを家族に認めてほしい」
「自分の病気のことを家族に伝えたい」
といった気持ちを口にできない辛さは、やがて
「どうせわかってもらえないんだ」
「精神障害の無い人に理解してもらうのは無理なんだ」
という諦めに変わってしまいます。
そんな中、自分の中に思いを溜め込んでいるのは苦しい、自分の思いを吐き出せる場所や人がいくつかあるといいという意見がありました。
このお話会も、そういう場所として存在したらいいなと改めて思いました。
◆ 仕事上の人間関係
職場での人間関係に辛さを感じるという声がありました。職場にどうしても馬が合わない人がいるという話や、相手が自分にする注意がとても感情的でストレスを感じるという話、障害者雇用なので気を遣ってもらっているのは感じるが子供扱いされているようだという話がありました。
これに関して色々な意見が寄せられました。
まず、職場の人間関係をあきらめるという意見です。
自分と合わない人はどうしてもいるから、そこには期待しないで自分のやることを粛々としていく、というお話しが出ました。
また、例えば服薬や規則正しい生活など、普段から自分ができることを淡々と続けていくという意見もありました。
さらに、1人になったときに好きなお菓子を食べるという意見も出されました。
◆ 相手の存在と自分の存在
誰かと関わることでその人のことを気にしてしまい、自分自身のやりたいことがうまくできなくなるというお話もありました。
相手との人間関係の悪化や、大事にされたい思いが強くなってしまうけれど、自分のことも大事にしたいという胸の内を話してくださいました。
それについて、相手のことと自分のことで心が揺れてしまうのもある意味生きている証だと思うという声や、これから時間が経つことで関係も変わるかもしれないし、そんなふうに少し視野を広げて見てみるのもいいと思うという声がありました。
◆ 会に参加した主な感想
・自分の気持ちを吐き出せる場所だったと思う
・参考になることがあちこちにあった
・いわゆる「あるある話」が聞けて共感した
・自分に自信が持てた
・色々な視点で話を聞けたので視野が広がった
今回は人間関係に関するテーマが多かったように思います。私自身もよく悩んでしまう内容であったので、お話会に参加して新しい視野を得られたように思います。
お申し込みくださったみなさま、ありがとうございました。(ソウ)
2022年度の本事業は、公益財団法人公益推進協会の「思いやり支え合い」基金による助成事業として取り組んでいます。次回は10月23日(日)13時30分~於東京都障害者福祉会館です。