東京工科大学での授業協力を行いました
大学の授業に協力をする機会をいただきました。
ポルケの活動の拠点である大田区にある東京工科大学では、看護士や作業療法士を育成するカリキュラムがあります。
去年、区内で実施された映画上映会の取り組みから、大学の先生とのご縁をいただいています。
作業療法のトレーニングを受ける学生さんたちの利用者の聞き取り練習を兼ねた模擬面接に当事者11人が参加しました。
20代から60代まで、診断名もそれぞれで男性3人、女性8人と、幅広いメンバーが集まってくれました。
参加者のおひとりである、あみさんから感想コメントを寄せられましたので、ご紹介します。
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先日、精神障害当事者会ポルケさんのお声かけにより東京工科大学での授業協力に行ってきました😄
作業療法士という、精神疾患にも携わるお仕事の勉強をされている学生さん達が、普段は精神障害当事者とふれあう機会がないとのことだったので、すこしでもお役に立てればという思いと、私自身もそういった勉強をしている学生さん達とお話をすることで良い刺激がもらえればと思い、参加させていただきました。
1グループに1人の当事者と4人の学生さんという割り当てで、4人が順番に私に質疑応答をしていく形式。
1人の学生さんにつき10分、計40分お話することになります。
私はせっかくお話するなら楽しみたかったので、最初からNGな質問は基本的に無いことを伝えて、あとは全員が笑って楽しかったと思ってもらえるように心がけていました。
学生さん達もとても熱心で、4人が質問する内容が重複しないように事前にすり合わせてあったのがうかがえる内容でした。
まずは「作業療法士について知っていますか?」という質問から始まり「ごめん知らない!笑」と答えると、ていねいに受け答えしてくれ、4人が順番に私の現在(ふだんはどう過ごしていますか?等)、過去(どんな学生時代でしたか?等)、未来(これからの目標はありますか?)について質問をしてくれて、答えていく形でした。
特に未来のことについては、聞かれて話してみて自分にはこういう目標があるんだな、と再認識することができたのが良かったです。
終わった後に学生さん達に直接、フィードバックする時間もあったのですが、注意することがほとんど無く、とにかく楽しかったしこちらがありがとうだよ!の一点張りで、彼らの参考になったかは分からない。笑
時間を余らせて精神疾患豆知識やら世間話をする始末😂
たぶん私のあたったグループの学生さん達が当たりだったんだと思われる。
こういう機会はめったにないので、参加できて良かったし、期待通りとても良い刺激と勉強になりました😊🎶
作業療法士や精神医療に携わる勉強をしている方たちのためにも、こういった機会が増えるといいなーと率直に思っています。
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はじめは、学生さんも私たち当事者も緊張した様子がありましたが、次第に打ち解けた様子のグループが多いように感じました。
授業の終了後の当事者メンバーとの振り返りでは、これからの福祉の担い手である学生さんとお話する機会は新鮮だった、いう声が多く聞かれました。
また、福祉の支援を受ける経験が豊富なメンバーからは、これからの支援者に期待するメッセージを伝えられて良かった、といった声も寄せられました。
当事者としてのそれぞれの経験が、教育の場に活かされたことは当事者会としてもとても素敵なことに思っています。
また、このような機会が創れると良いな、と思っております。(文:山田)