【活動報告】国連アジア太平洋経済社会委員会主催の障害インクルーシブ防災をテーマとした会合に参加
国連アジア太平洋経済社会委員会(UN ESCAP)主催の障害インクルーシブ防災(DIDRR: Disability Inclusive Disaster Risk Reduction)をテーマとした会合に、2022年5月に参加の機会をいただきました。近年実施の大田区でのマイタイムライン講習会取り組みの事例や障害者団体としてのアクションの気づきなど、代表理事の山田からプレゼンテーションをしました。
今回の会合では、とりわけ行政の防災担当者が、障害と災害をめぐる取り組みを具体的に取り組んでいくための戦略について話し合われました。行政の縦割り構造を意識しながら、民間サイドが意識するべき視点を再確認できました。DIDRRの取り組みで精神障害の事例やポイントはまだまだ不足しています。国内の事例や取り組みを体系的に取りまとめをしてく必要性があります。参加にあたってはESCAPの秋山さんにご招待をいただきました。通訳には井筒さんにご協力をいただきました。ありがとうございました。
なお、2019年の台風19号被害を受けてのアンケート調査・提言書で一般社団法人精神障害当事者会ポルケでは以下のような行動計画や論点整理をしています。具体的なアクションも始まっていますので、またご報告したいと思います。(山田)
(1)災害に関する政策・計画・基準の企画立案及び実施に障害当事者の参画を求める
(2)避難行動要支援者名簿についての課題提起
①認知不足の問題
②精神障害のある人が名簿登録する際の基準化の必要性
③情報管理の徹底、管理責任の明確化
(3)福祉避難所についての課題提起
(4)在宅避難についての課題提起
①障害者が取り残されないような整備
②家具転倒防止器具の設置補助制度の利用促進
(5)防災学習を通じた顔と顔の関係づくりを通じた障害理解の促進
(6)防災をテーマにした地域間連携の促進
(7)災害時の服薬確保についての課題提起
▼参考資料:【活動報告】2019年台風19号から考えるこれからの防災・減災の在り方 調査報告・提言書