【活動報告】5.11-12障害のある人の司法アクセスをテーマにした国際会議に参加

精神障害当事者会ポルケは障害者権利条約の実施のために、国内外の関係機関や団体と幅広い連携に取り組んでいます。5月11日から12日にネパールの首都カトマンズで開催された国際会議に参加しました。障害者の司法アクセスに関するアジア地域ワークショップ と題して、”法改正と障害者権利条約遵守を通じた障害者の司法アクセス強化”をテーマにネパール、インド、パキスタン、インドネシア、ブータン、バングラデシュ、タイ、フィリピン、韓国、台湾などアジアの様々な国と地域から精神障害をはじめ様々な障害者団体の関係者や法曹関係者などが100人程度集いました。共催団体のネパールの精神障害の当事者団体Koshish Nepal とのご縁から招聘の機会をいただき、当会の代表理事の山田が参加しました。

 

この会合には、司法機関の関係者も参加していました。日本ではなかなか想像できないことですが、現役の最高裁判事の参加もありました。初日の午前中は昨年に新たに障害者権利条約を批准したブータンの障害者団体の取り組みや開催地ネパールでの司法アクセスの課題やその解消に向けた議論を拝聴する機会にもめぐまれました。午後の部では、登壇の機会をいただき、日本の状況などについて話題提供しました。

 

 

▲左)フィリピンの法律学の教授グレンダ・T・リトンさん

2日目には、タイの障害者権利委員会委員の Ms. Saowalak Thongkuay さんの講演がありました。先日亡くなった権利委員のニュージーランドのロバート・マーティン卿の功績に触れながら、脱施設化の取り組みに際しての司法アクセスの重要性について言及されていました。

 

午後は成果文書の採択に向けたワークショップも実施されました。脱施設化のための財源の確保や賛同者を増やすための研修モデルの開発と実施に障害者団体が主体的に関わる意義にふれることなどを提案しました。久しぶりの再会もあり、新たな出会いもあり、充実した2日間となりました。

▲加盟しているネットワーク組織ののコアメンバーのみなさんと

▲日韓精神障害者交流事業でもお世話になっているKAMIのオヨンさん。元検事の弁護士で世界組織の理事をしています。

▲Koshish Nepalのリーダーマトリッカさんに世界遺産ボダナートを案内いただきました

 

※参考資料:【情報提供】緊急時を含む脱施設化に関するガイドライン(国連障害者権利委員会)

 

 

 

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