【報告】第40回お話会開催(新型コロナウィルスの影響,当事者会の立ち上げ相談)
2020年3月20日(金)@東京都障害者福祉会館
春分の日の開催となりました。
三寒四温が続いていますが、春は確実に近づいています。
最近、新型コロナウィルスの影響で自粛ムードが漂っています。
感染症対策も大事ですが、過剰な同調圧力もいささか不気味な気持ちもします。
私たちは普段通りの場づくりが大事と考えて、安全配慮とアナウンスを行い開催としました。
今回はむしろいつもより少し多い16名の方に参加をいただきました。
■ 新型コロナウィルスの影響
①当事者会に参加できない
都内近郊の障害施設や文化センターでは貸出し利用制限があり、当事者の交流が難しくなっているという声が多く寄せられました。依存症などの自助グループに参加してる人は自分を保つうえで自助グループの参加はとても大切なんですという声も寄せられました。
一方で、Zoomなどのアプリケーションを活用してオンラインの交流を行っている人もいました。初めての利用には慣れも必要で、一堂に集まるお話会の場の持ち方と異なる方法を模索する必要がありそうです。
”ゆらいく”という子育てをテーマにしたピアサポートグループでもzoomカフェという企画を行っています。
一方で、最近zoomのセキリティーの脆弱性を指摘する記事が増えています。
こちらの解説がわかりやすかったので、併せてご紹介します。
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2004/07/news027.html
利用に際してはこのあたり織り込み済みでということになるのでしょうか。
②ショック・ドクトリン?
新型コロナウィルスの世界的な流行を見せる中で、緊急措置がとられています。
日本でも私権の制限を含めた緊急事態宣言が検討されています。(その後、関係法の改正と発令が行われました)
政変・戦争・災害などの危機的状態で真の変革ができるという思想があるようで、それについて警戒をという意見・情報が寄せられました。
3月上旬には学校の休校措置が始まりましたが、
「全国一律に休校までする必要があるの?」
「立場の弱い層から日常が奪われているのでは?」
というような声も挙がり、子どもをもつ方からは特には切迫した思いが述べられました。
以下はご参考までに。
当事者を親にもつ子どものピアサポートグループの取材記事があったのでご紹介します。
https://twitter.com/porquejapan/status/1245330105381027840
③感染症対策として、病院面会ができない
ピアスタッフの方から情報提供がありました。
精神科病院からの地域移行支援の業務を行っているが、新型コロナウィルスの感染防止で病院面会ができない状況があるようです。
支援の性質上、顔を合わせないと難しいところだが、電話やそれに代わる方法は厚労省の通知もあり相談支援業務では認められているので、柔軟な対応を求めていきたいとのことです。
■当事者会立ち上げ相談
お話会に参加する方には、初めて当事者会に参加する人もいますが、他の会に参加をしている方や運営者、そしてこれから新たにご自身で会を立ち上げたいといった人も参加してくれています。
後半ではこれから地元の埼玉県内での会の発足を目ざれている方から、どのように会を発足させるべきかといった相談が投げかけられました。
それぞれの経験からアドバイスや意見交換がありました。
ポルケのように対象をひろく精神障害の当事者としているものもあれば、当事者会によってはジェンダー、テーマ、年齢、診断名などの対象を限定した取り組みがあります。
共通していたのは小規模ながらも自分のペースで参加が出来たり語れる場をつくりたいということでしょうか。
ホームページのリンクを更新して、関係団体の情報を発信したいと思います。
今回も皆さんご参加ありがとうございました!(山田)
参加者からの感想
みんなで顔を合わせられたこと、今はとても貴重なことだったと思っています。
顔を合わせた気持ちの分かち合い、皆が同じ場所で話を聞いて思いを話すこと、感じることが自分にとってかなり大切なものなんだなぁと気づきました。
自粛することなく皆が集まれる日が、早く来てほしいと願っています。
(ともちん)