【活動報告】東京工科大学での授業協力を行いました(2021年7月)

2021年6月~7月にかけて東京工科大学(東京都・大田区)の作業療法学科の授業協力をしました。この授業は、これから施設や病院での実習を迎える学生さんが、精神障害のある当事者の人達とのコミュニケーションを取りながら、当事者の人となりや経験を知るといったことを学ぶために実施されたものです。

大学の先生とのご縁は、2018年に行った映画上映会に始まり、2019年からは授業協力をさせていただいています。今年度は、「地域在住の当事者についての理解を深める」という目的を置き、これまでの1日1コマの実施から2日4コマに拡充されました。

 

 

 

 

 

 

1回目は、各グループで学生さんが立案したアイスブレイクをとりいれながらの、話しやすい雰囲気づくりや当事者の生活についての聞き取りなどがありました。そのうえで2回目は、模擬面談という形でそれぞれの当事者としてのありのままの経験や想いをヒアリングしてもらう場となりました。

精神障害当事者会ポルケから8名の当事者が参加し、性別も年齢層も症状もさまざまなメンバーが集いました。メンバーからは、「授業協力だけど、むしろ学生さんからパワーをもらった」「これからの実習を頑張ってほしい」「支援には相手の気持ちを忘れないでほしい」といった感想が寄せられました。一方、学生さんから、「当事者の方と話す機会はこれまでなかったので、貴重でした」「新型コロナウィルスの影響がある中でこういった機会はありがたかった」という声をいただきました。

 

 

 

 

 

 

また、担当の先生からは、「精神障害のある人を授業にお招きする機会を、なかなか作れない教育機関もあるなかで、大変貴重な機会でした。ありがとうございます。」とのコメントをいただきました。私たちとしてもこれから支援の仕事に就かれる方々のお役に立てることができることをうれしく思います。そして、学生さんには、支援を受ける側の人たちの気持ちや尊厳を忘れないような支援者として大いに活躍をしていただきたいと思います。

新型コロナウィルスの影響下で教育機関での授業や実習の作り方が難しくなっているとも聞きます。東京工科大学では授業実施に当たり感染症対策が行われており、私たちも安心して授業に赴くことができました。このような当事者の経験や思いに耳を傾ける取り組みが様々な教育課程で広がってほしいと思います。私たちにお役に立てることあればぜひお声がけください。(飯島)

 

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