【情報提供】北新地ビル火災の報道に関する緊急要望書 (全国「精神病」者集団)
加盟する全国「精神病」者集団では、大阪の北新地ビルでの火災における報道について、主要報道機関に緊急要望書を送付しました。
すでにインターネットコミュニティーの一部では、事件と精神疾患を結びつける偏見に基づいた声が散見されています。
精神疾患を持った人に対して「怖い」「危険」「何をするかわからない」「社会から排除すべきである」「監視の対象にするべきだ」といった偏見や差別が助長されないように配慮ある報道を求めるものです。
精神疾患を持った人に対して「怖い」「危険」「何をするかわからない」「社会から排除すべきである」「監視の対象にするべきだ」といった偏見や差別が助長されないように配慮ある報道を求めるものです。
▼全国「精神病」者集団WEB
報道機関各位
日頃、貴社におかれましては迅速で正確な報道のためご尽力されていることを心より敬意を表します。私たち全国「精神病」者集団は、1974年5月に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。
さて、2021年12月17日に大阪の堂島北ビルで火災が発生し、その影響で24名の死亡が確認されています。火元は、心療内科に通院する男性が放火した疑いがもたれているなどの事実が報じられています。こうした報道は、精神疾患を持った人に対して「怖い」「危険」「何をするかわからない」「社会から排除すべきである」「監視の対象にするべきだ」といった偏見・予断を助長させるため、たいへん深刻に憂慮しています。
すでに事件と精神疾患を結びつける偏見に基づいた声が散見されます。このように報道は、一般国民に対して多大なる影響力をもっています。貴職については、自らの影響力を考慮し、精神障害者を排除するような社会的偏見がひろがらないよう、報道機関には地域で生活している精神障害者の立場や気持ちも含めて、配慮のある報道を望みます。
以 上