【活動報告】第76回お話会(体調悪化について/病気のカミングアウト)
6月18日。
梅雨の中ですがもう夏真っ只中なのかな?という感じのむし暑い晴れの日に第76回お話会が開催されました。今回もみなさんのお話の中から少しだけ紹介させていただきます。
♦︎体調悪化について
通勤時の人通りの多い場所や電車のガヤガヤがすごく苦手。そのストレスで仕事へ行けない。しばらく頑張って通っても結局体調は悪化してしまい仕事を休んでしまう。踏ん張る力、方法は?
・呼吸の意識…電車の車内では浅い呼吸を意識して繰り返す。
・恐怖突入…逆に自分が恐れる環境に敢えて入る。何かが起こっても仕方ない、受け入れる、あるがままに。続けていくとやがて耐える力が身に付いてくる。
・通勤に対して「飽きる」「させられ感」を持ってしまっていた。そんな時には乗り換え駅に「お気に入りスポット」を見つけたり作ったりしていた。(お気に入りのベンチで座って待つとか)あくまで通勤はさせられているのではなく、自分の意思でしていると感じられるようになった。
質問者さんが「おもしろい!いいですね!みなさんの出してくれたものすべてが参考になりました!」と笑顔になっていたのが印象的でした。
♦︎病気のカミングアウト
SNSで自分が精神障害を持っていることを明かした。今後新しく関わる人にはどうしたらいいかな。
・病名が本質なのではなく具体的に苦手なことを伝えるのがポイントだと思う。
・たとえばお仕事の場合だと、苦手なことを伝えた上で勤務を続けていくと新たに苦手なことが出現することも多々ある。そこは自分自身も予測できるものではない。
・職場に求める配慮が変化していく時、職場と自分との間を取り持つ支援が欲しい。自分だけの力で職場へ配慮(しかも内容は変化していく)を求め続けるのは難しいと思う。
・職場では自分は「ウツ持ち」として会話する中でちょい出ししてる。それは当事者の日常を周囲に知ってもらいたい啓発の観点+自分の特性を理解してもらいたい、という目的があるから。
♦︎感想
・緊張したけどとても温かい場所で心強く感じた。(初参加の方)
・人の話を聞いて自分自身を見つめなおす時間になっている。この時間っていい時間だな。
・自分の信じていることを話せて、自分の信じていることをこれからも信じ続けていける勇気をもらった。
・無理に発言しなくていいのがこの場のいいな、と思うところ。
・約2時間。おわってみると短い…!自分のプライベートなお話がコアな話に繋がっていくのがありがたいと感じた。
このレポートを書いている私は、出産、育児などがあり2年ぶりに今回のお話会に参加しました。
かなり久しぶりの参加だったのですが、改めて思うのはみなさんのお話を聞くこと、それに対して自分の考えや気持ちを思い巡らして自分の心の整理ができることがありがたい!ということです。
日常を生きていると、自分自身の病気による特性や症状や、加えて自分の性格だったり(性格なのか特性なのか症状なのかは正直なところ曖昧な部分もあり。。)にまつわるものに対して、言葉にならない思いや感情がちょいちょい湧き出たりします。しかしそれを言葉にしないまま、言葉にできないまま素通りしてしまったりわだかまりを残したりしながらいきているのですが、今回お話会に参加したことで、自分以外の参加者の方々が出してくれた言葉の中に、自分がスルーしてきたなんとも言えない感情や思いに合致するものが含まれていて、あぁーー、ありがとうございます、言語化してくれてありがとうと、そういう気持ちになれた時間でした。わたしの日常をほとんど知らない方々がわたしのこころを整理させてくれる、不思議であったかい時間でした。
暑かったり天候が安定しない日が続きますのでみなさんどうぞお身体だいじにおすごしくださいね(*^_^*)
今年度のお話会の取り組みは、公益財団法人ホース未来福祉財団の助成事業として実施しています。(佐藤)