【活動報告】第87回お話会レポート(支援者とのかかわり、病院選びの基準)

 

新緑の薫りがただよう季節になりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。ゴールデンウイークも過ぎた2024年5月19日に第87回お話会が東京都障害者福祉会館にて開催しました。新型コロナウィルスの影響が段々と落ち着いたことで、会場の確保が段々と生じています。今回はあいにくいつもの会場の半分のスペースしか確保できなかったので、定員も少ない少人数の9名の参加者と時間をともにしました。

◇支援者とのかかわり
私たちには様々な形で支援者とされる人とのかかわりが大なり小なりあります。しかし、お世話になっているという思いと裏腹に、支援者から言われた一言を“余計なお世話”と感じることも多々あります。精神障害の状態によっては、再発のリスクなどが懸念されて、支援者から様々なストップをかけられることがあります。確かに時に、誰から見ても過剰な無理がかかる明らかに無謀な挑戦もあるところです。しかし、新しい環境の変化が伴うような就職などは、心身の負担がかかるところですが、人生においてのチャレンジの要素があります。障害のない人に当然にあるような失敗を踏めての自己成長の機会を支援者から「焦らずに」と言われるたびに奪われているように感じるという経験談が話題にあがりました。
新しい挑戦それ自体、自分自身が痛いほど感じている不安や葛藤がある中で、良かれと思っても支援者に焦らずにと言われてしまうと、とてもげんなりするというコメントも寄せられました。

支援者とされる人たちは、おそらく悪意はないと思いますが、過去には「恋愛をすると体調が悪くなるから、通所施設での恋愛は禁止」というルールがあってビックリしたといった経験が寄せられたことがありました。なにか新しい変化はときに、ドキドキする気持ちをもたらしましが、それを症状かのように思われてしまうのはとても悲しいことです。支援者は支援者として、ふだん関わっている当事者に変化がなく平坦は日々を過ごしてもらいたいだけじゃないかとうがってみてしまう気持ちも芽生えさせます。みなさんは、ストップをかける支援についてどのように思いますか?この記事を見た支援者の方のお考えも聞いてみたいところです。

 

◇病院選びの基準
日頃、通い慣れていた医療機関のドクターが異動になったことをきっかけにして病院探しをしている仲間からの相談も話題にあがりました。
今の主治医に通うようになったきっかけや、新しく医療機関を探す時にどのような基準で探したかなど経験が広く共有されました。
みんなと話す中で、それぞれが大事にしたいポイントが見えてきたのが興味深かったです。ある人は、家から近くに通えるところだったり。またある人は、服薬調整について熱心に取り組んでくれるところだったり。またまた、ある人は服薬の管理をある程度委ねることを任せてくれることだったりと、本当にいろいろな視点が共有されました。考えを聞く中で、そのポイントは自分にとっても大事だなと思うものもあり、それぞれの経験や考えを聞く中で自分なりの選び方を再確認する機会ともなりました。

一方で、インターネットでの病院評価をチェックしていた仲間からは、☆3とか☆1とあっても、何を基準に評価されているのかわからないから、そこまで信用できないというコメントも寄せられました。案外☆1でもいいところがあったという経験もお話が挙がりました。
書き手の持論として、医療機関の評価というものはラーメン屋のそれと同じで、ある程度まずいラーメン屋という評価をされているところは、往々にしてまずいものですが、美味しいラーメン屋という評価はなかなか当てにならないといものだと同類だと思っていました。しかし、これはひどいという評価を受けている医療機関が案外よいという経験を聞くに、医療機関の評価は複雑怪奇だと思いました。
機会があれば、今回は話したような医療機関の良し悪しを当事者が見定めるポイントや尺度とか評価方法をポルケから発信していけるとよいなと思いました。そういうプロジェクトに関心ある人がいたらぜひお声掛けください。

◇おわりに
今回も少人数がゆえに一つ一つのテーマを深くみんなと共有できました。これから梅雨の季節。アイスブレイクで寄せられた除湿対策、心掛けてみたいと思いました。最近、定員がすぐにいっぱいとなってしまいますが、初めての方もこれまで参加したことがある人もお気軽にお問い合わせください。メルマガ配信にご登録いただくとお話会の最新情報が入手できます。
今回久しぶりにお話会の記事を書いてみました。いつもありがとうございます!(山田)

 

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