【報告】第54回お話会/仕事探しについて
5月23日(日)@東京都障害者福祉会館 和室
今年は梅雨入りが例年より早くなるようです。天気が下り坂な日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?今回は11名(うち初参加は2名)の参加がありました。久しぶりの方の参加もあり、コロナ禍の近況などについても話題が上がりました。
仕事探しについて
ここ数回、就労関係の話題が多くあがっています。近年の障害者雇用促進法の改正を受けて、精神障害者の障害者雇用が進んでいます。お話会に参加しているメンバーの中には障害者雇用にトライしている人も増えてきたような気がします。今回のお話会でも現在、求職活動を行う人が複数人いたので仕事探しや障害への配慮の求め方などが話題に挙がりました。
最近はコロナ禍のため求人数自体が減っているという報告も寄せられました。ハローワークの障害者雇用についても以前と比較して、業種や紹介口が減っているのではないか、そのようなコメントも聞かれました。
また、住んでいる地域によっては圧倒的に障害者雇用の数が少ないとの声も聞かれました。まだ多くの企業では、障害者雇用における精神障害の採用実績が乏しいため、精神障害は歓迎されていないのでないかとの声も聞かれました。なかなか思うような求人をみつけるのは大変です。
一方で、現在障害者雇用で働いているメンバーからは、面接時に配慮事項の確認を障害者雇用専門のエージェントがうまくつないでくれたという事例も寄せられました。面接時の配慮事項の確認が入社後にはおざなりになっているケースも多い中で当事者と企業の橋渡し役は、益々重要な役割となるかと思います。
自身の障害や配慮事項を言葉化したり伝えるための知恵が、それぞれの経験から育まれた場となりました。それは就労に限らないあらゆる生活の場に活きるエッセンスのように思います。
緊急事態宣言のさらなる延長が決まりました。お話会のオンラインの活用のアイディアも寄せられましたが、お話会については対面を共にする意義を大切にしていきたいと思います。オンラインの活用については、違う枠組みでの場作りのあり方を模索したいと思います。(山田)