【緊急要望】特別定額給付金が精神障害のある人のもとにも確実に届くようにしてください

精神障害当事者会ポルケは、特別定額給付金について下記の通り緊急の要望活動を行います。
各種の情報拡散や各関係機関への働きかけを歓迎します。


2020年4月26日

東京都知事
小池 百合子様

大田区長
松原 忠義 様

精神障害当事者会ポルケ
代表 山田悠平

 

緊急要望
特別定額給付金が精神障害のある人のもとにも確実に届くようにしてください

 日頃より福祉施策の推進をいただきありがとうございます。精神障害当事者会ポルケは、東京都大田区を周辺に活動する精神障害当事者により構成される当事者団体です。
さて、新型コロナウィルスの影響は精神障害がある人にも様々な暮らしのひずみをもたらしています。これから始まる特定定額給付金が精神障害ある人ひとりひとりにも確実に届くことは、生活保障の観点からとても重要です。以下の点を留意いただきご尽力されることを要望申し上げます。

1. 精神障害がある人ひとりひとりに確実にわたるようにしてください。

特別定額給付金の受給権者は給付対象者の属する世帯の世帯主とされていますが、給付金額が給付対象者1人につき10万円とされていることからも帰属するのは個人であるべきです。これまでも親族からの障害年金や手当に係る経済的な虐待が指摘されてきました。世帯主が給付金を勝手に使いこむことなどのないように、①配偶者からの暴力を理由に避難している方への特別措置に準じた対応を図ることや②世帯主に特別定額給付金の制度趣旨の説明の徹底などを図り、特別定額給付金が精神障害がある人ひとりひとりにも確実に届くよう求めます。

 

2.万が一経済的虐待が発生した場合は障害者虐待防止法に則り迅速な対応をしてください。

直近の障害者虐待事例への対応状況等の調査結果(平成30年度)では、2012年度以降行われている調査で最も高い被害者数が示されました。養護者による虐待については、精神障害者の割合は36.7%と決して低くありません。また、今回の施策の目的では迅速かつ的確に家計への支援が謳われています。万が一経済的虐待が発生した場合は、障害者虐待防止法に則り迅速な対応を求めます。

 

3.精神科病院に入院している当事者にも特別定額給付金がわたるように監督をしてください

現行の障害者虐待防止法の通報義務の範囲に病院は含まれていません。入院中の精神障害がある人のもとにも特別定額給付金が迅速かつ的確に届くよう、最大限留意し監督することを求めます。

以上

 

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