【報告】第56回お話会/病状が出そうなときの対処法、普段の生活や過ごし方

8月28日(土)@東京都障害者福祉会館 和室

8月もそろそろ終わりを迎える頃ですが、まだまだ厳しい残暑が続き、かつコロナによる緊急事態宣言下という悪条件の中の開催となりましたが、今回は11名の方(内初参加3名)にお集まり頂くことができました。そして、話したいことがある方から以下のような話題を挙げていただきました。

  • 生活する上で色々な制約がある中で、普段どのように暮らしているのか
  • 今年の春から、急に病気を患ったので仲間が欲しい、普段の様子を知りたい
  • 長年精神科には掛かっていたが、手帳を初めて取得して、勤め先に伝えた
  • 症状が出そうなときの対策はどうしているか
  • 障害をもちながら、これからどう生きていこうか
  • 自粛で引きこもり生活になってゲームばかりしてしまう、通っている作業所では会話がない、当事者同士の交流がしたい
  • 闘病の経験を仕事に活かしている方がいたら詳しく聞いてみたい

といった話題があがりました。初参加の方が多く、仲間作りや普段の生活の様子の共有がしたいといったフレッシュな議題を重ねていただきました。疾患はもちろん、性自認や年齢層、仕事や立場も違う方々が集まっているのに、似た事柄に関心を持たれているのは、この息苦しく、先の見通せないご時世ならではの影響があるのかなと思いました。

病状が出そうなときの対処法

その中から今回はまず、症状が出そうなときの対策はどうしているか、について取り上げたいと思います。
パニックになったとき、不安感が出た時どうするか。初めに答えてくださった方は「頓服や薬を飲んで、じっとする」とおっしゃっていました。症状がおこりやすい状況としては、電車内や家から遠い場所にいるときなどで、時には過呼吸になってしまうことも。しかし、それらの辛い体験も、重ねることできっかけをつかめるようになり、「2,30分耐えればいいかな」と、客観的に対処できるようになってきているそうです。
他にも似た症状の方からは、無理せず予定をキャンセルする、そもそも気候などに合わせて予定を入れないでおく。集中できるもの・気をそらせるものを持っておくなどの対処法があがりました。
病気に翻弄されるだけでなく、徐々に自分なりの対応策を見つけ出し克服していかれる皆さんをみて、「先生や薬に頼る以外にも自分で工夫できることがあるのだな」と、とても勇気づけられました。

普段の生活や過ごし方

次に、このコロナ禍や持病で制約の多い毎日を、どのように過ごしているか、現在の仕事や今後についてなどといった話題を取り上げたいと思います。

  • フリーランスで今までは理解のある仲間たちと働けていたのが、福祉サービスを受けようと思うと一旦廃業しなければいけない。それで縁が切れてしまうのではといった今後の働き方の悩み。
  • クローズドで就労していたが、倒れてしまい当事者であることが発覚し、退職に追い込まれてしまった。現在は就労移行支援に通い、パソコンなどを学んでいる。
  • 在宅ワークだったり生活リズムの変化から、飲酒量が増えた。
  • 精神障害者手帳を取得し、クローズドで働いていた会社に、当事者であることを伝えた。
  • 20年間フリーで働き、今年辞めてハローワークに通うも現在休止中。趣味の俳句を楽しむ。
  • 週5日働きながらも、地域活動支援センターやサウナに通い、気分転換をしている。
  • 週5日働き、休みの日はジムへ通ったりヨガを行う、当事者会に参加する。
  • 作業所に週3日通い、ゲームや漫画に時間を使う。

このように、皆さん様々な過ごし方をされているようです。周りの人、特に同じ痛みを抱えた人が、普段どう過ごしているか見えにくいご時世だからこそ、顔を合わせて近況や困りごとを共有する機会が貴重なのではないかと思いました。

終わりに

最後に、今回参加していただいた方からの感想を一部紹介させて頂きます。

  • 共感できる話が聞けて嬉しかった。
  • いろんな人や考え方に触れたので、自分の中で整理して発信できるところまで持っていきたい。
  • 追体験でき参考になった。
  • 世代、年代問わず色々知れてよかった。

今回も、沢山の方に参加頂けて実りある時間を持つことができました。ネットでポルケのお話会を見つけて頂き、実際に予約してご参加いただくのは大変な勇気と行動力が必要だったと思われます。この会が皆様の気持ちに少しでもお応えできていたなら幸いです。ありがとうございました。またのご参加をお待ちしております。 そして、記事をお読み頂き興味を持ってくださった方がいらっしゃれば、いつでもご参加お待ちしております。
(安藤)

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