旧優生保護法救済法成立しましたが・・・

子どもをもつことは、誰しもが認める権利です。
日本国憲法には幸福追求権というものがあり、法的な位置付けにおいても普遍的な価値として尊重されるべきものです。
しかし、現行憲法が制定された1948年~1996年まで、この国には優生保護法という法律がありました。
この法律により、障害があるために、不妊手術がおこなれ、生殖能力を強制的に奪われた人が数多くいます。

麻酔薬を投与されるなどして、強制的に手術を受けさせられた人も多くいるので、ご本人自身が手術を受けたこと自体をご存知ない人もいると言われています。
被害者への「おわび」と一時金320万円の支給を盛り込んだ議員立法の救済法が24日午前、参院本会議で全会一致で可決され、成立しました。

救済策を検討してきた与党の作業チームと野党を含む超党派の議員連盟は国会内でそろって記者会見しました。



超党派の議員連盟の会長を務める自民党の尾辻元参議院副議長は、「関係する皆さんがお年を召しており、まずはおわびを示したいという思いで作業してきた。短い期間で成立させることができたことは大変よかった」と述べました。

一方、おわびの主体を「我々」としたことについて、議員連盟のメンバーで立憲民主党の西村智奈美衆議院議員は「主に念頭に置いているのは旧優生保護法を制定した立法府と、執行した行政府だ。戦後初めて議員立法で成立した法律への立法府の責任は重く、けじめをつけなければいけないという思いがあった」と述べました。

出典:NHKニュース2019.4.24
旧優生保護法救済法成立「これで終わりでない」超党派議員連盟


そして、本来、患者を守る立場だった精神科医や入所施設は強制手術に抵抗することなく、むしろ加担してことが明らかになっています。
「精神障害者の遺伝を防止するための優生手術の実践を促進せしむる財政措置を講ずること」として、過去に精神科医療業界の日本精神衛生会と日本精神病院協会は陳情書を提出しています。

このこと自体について、注目されてもいいように思います。
医療業界としての総括が待たれるところです。



救済法成立し、首相談話が発表されました。




本日、旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律が成立いたしました。

 昭和23年制定の旧優生保護法に基づき、あるいは旧優生保護法の存在を背景として、多くの方々が、特定の疾病や障害を有すること等を理由に、平成8年に旧優生保護法に定められていた優生手術に関する規定が削除されるまでの間において生殖を不能にする手術等を受けることを強いられ、心身に多大な苦痛を受けてこられました。このことに対して、政府としても、旧優生保護法を執行していた立場から、真摯に反省し、心から深くお詫び申し上げます。

 本日成立した法律では、厚生労働省が一時金の支給の事務を担うこととされています。今回の法律が制定されるに至った経緯や趣旨を十分に踏まえ、政府として法律の趣旨や内容について、広く国民への周知等に努めるとともに、着実に一時金の支給が行われるよう全力を尽くしてまいります。

 また、このような事態を二度と繰り返さないよう、全ての国民が疾病や障害の有無によって分け隔てられることなく相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、政府として最大限の努力を尽くしてまいります。

旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律の成立を受けての内閣総理大臣の談話


 しかし、先日こちらにも記した通り、優生保護法が定めた優生手術に関する規定の削除以降も、障害や疾病を理由にして、生殖を不能にする手術等を受けることを強いられた人々もいます。

残念ながら、これらのことは置き去りになったままです。
自身が関わる日本障害フォーラム(JDF)の差別解消委員会で言及もしました。
JDFの声明では、それらの課題を含めて、今後の課題についても言及をしています。



「旧優生保護法に基づく優生手術を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律」の成立にあたっての声明

日本障害フォーラム(JDF)
代表 阿部 一彦

 私たちは、3月5日に「旧優生保護法下における強制不妊手術に関するJDFフォーラム」を参議院議員会館で開催し、300人近い参加者とともに優生保護法被害者のための新たな法律が憲法の精神に立脚し、障害者権利条約など批准されている関連の国際規範に則り、被害者の立場に立った、立法府の良心に恥じない水準であることを求めました。
 「旧優生保護法に基づく優生手術を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律」が4月24日に全会一致で成立しました。これまでの党派を超えての取り組みに、敬意を表するものです。しかしながら、訴訟原告や支援者が求めた内容には遠い状況にあり、法制定後もきめ細かい丁寧な対応ができるよう支援を続けていく必要があります。

 2018年1月の仙台地裁への提訴に始まり、全国7地裁で20人の原告が優生保護法被害を訴え裁判に立ち上がっています。法案審議にあたっては、「私たち抜きに私たちのことを決めないで」という障害者権利条約の理念が尊重されたとは言えず、さらに、法によって強制的に傷つけられた身体は元に戻すことはできないうえに、子どもを持つか持たないかを選択する権利を奪われるという重大な被害にもかかわらず、320万円という補償額も納得できるものではありません。

 法は成立しましたが、旧優生保護法被害の問題は根本的に解決したわけではありません。私たちは、自らの意思を伝えにくい人が、法律によって国民としてあたりまえの権利を奪われた事実を重く受け止め、長年の間、心身の痛みや苦悩を抱えて生きてきた優生保護被害裁判の原告や今もって声を上げられない被害者を支援していきたいと思います。一時金支給の手続きや、それに関わる周知と相談などが丁寧になされるとともに、今後の調査と検証の作業、さらには補償の期間やあり方などを含めた法制度上の検討が引き続き行われ、またその過程に障害者団体の実質的な参加がなされるよう求めます。
 なお旧優生保護法を超えて、その後も現在まで実施されている本人の意に反した不妊手術等の実態についても解明し、そうした不妊手術等が起こらないよう私たちは引き続き取り組みます。

「旧優生保護法に基づく優生手術を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律」の成立にあたっての声明


不妊手術を是としてきた価値観は、残念ながらまだまだ根深く残っています。
例えば、今もなおとして、障害者施設によっては、施設管理や本人の健康のためとして、恋愛それ自体を禁止しているとこともあります。

現在、精神障害当事者会ポルケでは、恋愛・育児・結婚を切り口にした当事者の体験レビューを踏まえた本作りに参画しています。
マイナスな価値観からパラダイムシフトするとともに、それへの必要なサポートの環境整備が求められます。
当事者の声を通じた課題提起をポルケでは引き続き行ってまいります。(文:山田)

【ご紹介】「法改定後も救済を」 03年に不妊手術 被害の男性訴え

旧優生保護法(1948~96年)が障害者差別に当たる条文を削除して母体保護法に改正後、精神障害を理由に不妊手術を強制されたケースがあるとして、加盟組織の「全国『精神病』者集団」(東京)は19日、厚生労働省で記者会見し、旧法下の被害者を救済する法案に関し、改正後の強制手術も対象とするよう求めました。
会見には2003年、精神障害を理由に不妊手術を強制された岩手県の男性(68)が同席しました。

以下、会見に同席した桐原さんの報告です。

2019年4月19日、 1厚生労働記者クラブ(中央合同庁舎第9 F)において全国「精神病」者集団と優生手術に対する謝罪を求める会の合同で「旧優生保護法救済法案の救済対象から除外された本人による記者会見」をおこないました。
会見には、片方司さん(被害者本人)、山本勝美さん(優生手術に謝罪を求める会)、佐々木信夫さん(弁護士)、長谷川唯さん(立命館大学)、桐原尚之(全国「精神病」者集団運営委員)がたちました。
衆議院において「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律案」が通過し参議院に送付されました。
法案の趣旨は、旧優生保護法下で手術を受けた人への救済とされています。
この法案は、救済の対象者を旧優生保護法下で手術を受けた人に限定していることから母体保護法に改正されてからの同様の手術を受けた人に対しては救済対象とみなしていません。

片方司さんは、精神科病院入院中していた2003年に家族の強い要請で精神障害を理由に精管結紮術(パイプカット)を受けさせられました。
旧優生保護法における被害と全く同じ被害なのに救済対象にならなかったことは、同法案の問題点としてきわめて深刻だと思います。
会見場には、約15社から多くの記者がつめかけ予想以上の反響がありました。本記者会見では、ご本人からの発言を通じて、本法案が取り残した課題を世論に問うことができたように思います。
引き続き、ご関心を持ってくださいますと嬉しく思います。

(リンク記事は毎日新聞社)
https://mainichi.jp/articles/20190420/ddm/012/040/033000c

別の機会に手記を読んだときはなんとも言えない悲しみを覚えました。
片方さんは高校時代に統合失調症を発症。95年に交際していた女性と結婚を考えたが、兄夫婦から「籍は入れるな。子どもはつくるな」と反対され、女性が妊娠し流産したことを機に不妊手術を受けさせられたそうです。また、片方さんも03年11月に兄夫婦から「手術を受けなければ一生入院させる」と手術を強いられたと聞いています。
最近、神奈川のネットワークの会議では、保健師から堕胎を強く進められた精神障害があるご夫婦の話も聞きました。
有形無形で、旧優生保護法以降もそういう話は現実起きています。

育児は人生はじめてのことで確かに苦労もあるし大変です。だからこそ、障害有無に限らずサポートは必要だし、障害者がいる家庭にはそれ相応の相談機能やサポートがあって然るべきと思うのです。それどころか、「子どもが不幸になるぞ」といった脅し文句や自己責任よろしくの「忖度」要求はあまりにひどいです。

大田障害者連絡会の昨夏の要望事項にも障害がある人の育児や親の介護に対する相談機能やサポートを大田区として作って欲しいとトピックにあげているところです。(文:山田)

【ご紹介】大田区 2019統一地方選挙 公開質問(大田障害者連絡会)

大田障害者連絡会は、障害の種別を超えた当事者、家族、支援者らにより構成される横断的なネットワーク組織です。

精神障害当事者会ポルケは、加盟組織であると同時に、当会代表が代表職を務めています。本日公示の統一地方選挙に際して、公開質問を各予定候補者に行いました。その回答をご紹介いたします。

~~~~~~~~~

Q1: 障害福祉予算と財源について
障害福祉に関する公的支出が国内総生産(GDP)に対しての国際比較で、OECD加盟国で日本は極めて低い水準にあり、障害福祉に関する予算を引き上げていくことが大きな課題とされています。
一方、障害福祉予算を含めた社会保障費の増加が「財政の健全性にとって脅威」などの論調もあります。大田区の予算はどうあるべきかお考えをお聞かせください。

Q2:東京都障害者差別解消条例の推進に向けて
2018年10月に東京都は、社会全体で障害者への理解を深め、差別を解消する取組を推進することを定めた「東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例」を施行しました。
この条例は、障害者差別解消法の上積みとして、民間事業者の合理的配慮の提供が法的な義務として定められたことが特徴の一つとされています。
他方で、条例それ自体の認知がまだまだ進んでいないこと、一部の民間事業者から戸惑いの声も耳にします。大田区として、都条例の推進のために取り組むべきかお考えをお聞かせください。

【ご報告】成年後見制度を考えるための4.11院内学習会 part2

2019年4月11日。
成年後見制度についての学習会が衆議院議員第二議員会館で開催されました。(主催:全国「精神病」者集団)

成年後見制度について「考える」非常に大切な機会となりました。

権利擁護を謳う制度がむしろ、本人の権利や尊厳を奪っている-当事者、家族、支援サイドさまざまな立場からの発言に共通していたように思います。

ここでは、後見制度を「利用させられている」当事者として、地元大田区で活動をともにする網田さんから体験レポートの要旨をご紹介します。

…軽度知的障害があり、よくわからないまま申し立てに署名してしまった。担当のヘンテコな弁護士を変えようにも変えられない。
そして、制度それ自体をやめたくてもやめられない。
財産管理の意向は、不仲な親族と決めてしまう。
その処理は後見補佐からの電話で結果報告のみ。
「後見制度を利用しているという」事実が独り歩きして、やりたいことができなくなっている。
さらには、「あなたは後見人がついた人たがら」と福祉関係者は今までよりさらに、やりたいことを抑制する。・・・

権利擁護はどこふく風。

周囲も含めて、こういう在り方を許してしまうことこそが、大いに問題と訴えました。後見制度自体は廃止して欲しいと考えに強く賛同します。

今国会では、「成年後見制度利用促進法」改正案が上程されています。
改正案の中身は、欠格条項(後見制度を利用することで、法的能力欠如により、認められなくなること。現在日本の法律では約200の項目であがっています)についての是正に依っています。

網田さんが訴えてくださったような後見制度についての根本の問題の所在は、改正の中身では置き去りになっています。

慎重な審議が求められます。

なお、この法律に関しては、

成年後見制度の利用の促進に関する法律案に対する附帯決議(平成二十八年四月五日参議院内閣委員会)というものがあります。

法改正においては、以下のことを講ずることが求められています。

・・・

政府は、本法の施行に当たり、次の事項について適切な措置を講ずるべきである。

一、障害者の権利に関する条約第十二条の趣旨に鑑み、成年被後見人等の自己決定権が最大限尊重されるよう現状の問題点の把握に努め、それに基づき、必要な社会環境の整備等について検討を行うこと。

・・・

障害者権利条約12条に関連する一般的意見1号では、成年後見制度を否定しています。

◎一般的意見第1号(2014年)

ちなみに、この法律では医療同意についても検討することになっています。
このことは、精神障害当事者にも密接にかかわりがあるように思います。
後見制度にもとづき、非自発的医療(医療保護入院等の代用)の恐れがあります。

網田さんの例のような本人の希望を聞かないような後見人がいること、その監視体制がな制度が保障していない中では、無理やりの入院が横行しないか憂慮します。

受けたい医療を推進する患者の権利法制(医療基本法)という明るいニュースがある一方で、こういった暗いニュースにどんよりとした気分です。

この国の権利擁護の在り方の根幹が問われるような法律です。
みなさまも関心をお持ちいただけると大変うれしいです(文:山田)

【ご報告】第2回医療基本法制定に向けた議員連盟

医療基本法の制定に向けた議員連盟に、加盟する全国「精神病」者集団のメンバーとして陪席しました。
日本には患者の権利を規定する法律がありません。ようやく今年から、超党派の議連が発足し、中身づくりが深まってきました。

精神障害者の多くは、精神科医療との関わりに複雑な気持ちを抱いています。医療が体調管理には資することがある一方で、長期化する社会的入院をはじめ、本人が同意しない医療行為が、本人の保護の名の下に正当化されてきました。

そのような環境要因により、患者への権利意識が希薄となり、医療提供側のパターナリズムが現場では横行し、多くの仲間が今も苦しんでいます。
地域の当事者会では、先日も医療をテーマに意見交換もしました。当事者ならではの視点やぐエピソードを織り混ぜながら、意見述べられるように、次回ヒアリングに備えたいと思います。(文:山田)

◎患者の権利擁護を中心とする医療基本法制定に関する声明(全国「精神病」者集団)

患者の権利擁護を中心とする医療基本法制定に関する声明



【報告】「ふくしまピアのつどい2019」に参加してきました

以前開催をした第3回ポルケ学習会でお話をしてくださったご縁で横浜ピアスタッフ協会(YPS)よりお誘いいただき『ふくしまピアのつどい2019』に参加してきました。

 

日時:2019年3月28日(木) 12:30~17:00

開催場所:ビッグパレットふくしま 小会議室2・3(福島県郡山市)

午前7:00に大型観光バスでYPSのみなさんと一緒に福島へと出発。

バスの中は和気あいあい、笑い声が絶えない道中でした。

ポルケからは私一人の参加でしたが、優しく声をかけてくださる方もいらっしゃり、そしておいしいサンドイッチやお菓子などもいただいたりで遠足みたいでたくさんたくさん笑いました。

 

ビックパレットふくしまに到着。

とても大きくて立派な会場です。

研修は福島県精神障がい者ピアサポーター活動支援事業として企画されたイベントです。

福島県はピアサポーター育成・雇用促進を県のプロジェクトとして進めています。

育成計画は進んできているのですが、雇用者側がいきなり雇うことに不安を示すこともありピアサポーターが実際に雇用につながるケースは少ないのが現状のようです。

 

また、ピアサポーターとして職場体験をした方々やピアサポーターとして働く方々のお話を聴くこともできました。

 

「グループホームでの職場体験で、最初はとても緊張したが、徐々にコミュニケーションがとれるようになれてうれしかった。」

「体調管理がむずかしくいつも元気でいられるわけではないが今まで仲間の支えがあってピアサポーターとして働けている。」

「みんなで楽しいイベントを企画して当事者の憩いの場を築いていきたい。」

 

サポートを受ける側だけでなくピアサポーター自身も生きがいを感じてよい方向にむけることってとても素晴らしいことだと思います。

福島県がこのプロジェクトを推進しモデルケースとなり、全国的にピアサポートが普及していきたくさんのピアサポーターが活躍して働く喜びを感じられるようになるといいな、と思いました。

 

後半はYPS側の紹介からスタートです。

YPSの会員やつながりがある当事者、支援者が自己紹介をしていきました。

ポルケも活動内容や目的、YPSの皆さんとのご縁についてお話をさせていただきました(緊張しました(;^_^A)

 

YPSの方々からも活動内容の紹介をしていただきました。

 

「ピアマスター(YPSがピアスタッフやピアサポーターの育成を目指すために開講した現場実習を含んだ講座)の中でみんなが楽しめるようなイベントを考えている。」

「サポートする相手の方にはいつも勉強させてもらっている、歩み寄る気持ち、喜んでもらいたいという気持ちで接している。」

「グループホームの入居者さんの話し相手をしている。」

「サポートの形は一つじゃない。」

 

いろんな方の声を聞きましたが、心の中でうんうんうん、そうだよねそうだよねとうなずきまくっていました。

自分が普段感じていることと共通することがたくさんあり、いろんな場所で同じ気持ちを抱いている仲間がたくさんいるんだ、とうれしく心強く感じました。

 

ほかにもYPSと福島ピアの方々との質疑応答、グループワークでグループに分かれていろんな方とお話を交わす時間(私は結婚のメリット・デメリットを話し合うグループ、ふるさと自慢を話し合うグループに参加しました)や、YPSの方々の楽しいゲームや一芸(ラップやウクレレ演奏など)もありたくさんたくさんうなずいたり笑ったり癒されたりしました(*´ω`)

17:00の終了まで、みっちりつまった研修でした。

会場を後にしようとした際、ふと外に目を移したらとてもきれいな夕焼けを見ることができました。

帰りのバスも楽しい雰囲気で、たくさんお話しながら無事横浜駅へ到着し家路につきました。

今回の福島の研修で、福島と横浜のピアサポーターの方々がどのように活動しているのか、またピアサポーターの雇用の問題点について知ることができたこと、そして福島の皆さんとYPSの皆さんの暖かくて楽しく優しさ溢れる雰囲気に触れることができたことがとてもうれしいことでしたし、大切なことでもあると感じました。

当事者会の横のつながりを広げること、各地の当事者の意見や気持ちを聴くこと、情報を共有し合うこと、行動を起こすことで私たち当事者の生きづらさは徐々に減らせるはず。そして精神障害当事者だけでなく社会全体が優しい世の中になっていくのではと、そんな予感がしました。

今回研修にお声がけくださいました横浜ピアスタッフ協会の堀合研二郎様並びにYPSのメンバーの方々、福島の方々、大変有意義な時間をありがとうございました。

この場を借りて、お礼を申し上げます。

(ともちん)

【報告】お花見ナイトウォーキング

ポルケでは初めての試みでした。
お花見ナイトウォーキングを3月27日に開催しました。

今回は目黒川沿いを夜空きながらお花見をしよう、そういう企画です。
目黒川は都内のお花見スポットとして有名なところで、混雑も予想していたのですが、(ドキドキ・・)全然、混むこともなく、むしろ風が強くて少し寒いぞ。。。って感じではありました。

参加のシゲノさんからの感想コメントです。

桜咲く目黒川沿いを4人で、そぞろ歩きして来ました。
もちろん花も良かったけれど、BGMのように流れる会話が時にしっとり時に抱腹絶倒で、多彩な色を添えてくれました。楽しかったな♪

ちょうど夕暮れから夜にかけての時間で、歩いているうちに暗闇につつまれていきました。

風になびく提灯の灯りを背景に桜を愛でるのもいいですね。

仲間と和気あいあいと過ごす時間は良いものでした。
また都合よい時は皆さんも参加くださいね!
(文:山田)

 

【報告】自分の思いを言葉にしよう!「デジタル・ストーリーテリング ワーク ショップ2018&上映報告会」

精神障害当事者会ポルケは、当事者としての「言葉」を紡ぐことを活動の基礎としてきました。月に1回ペースで開催している「お話会」では、当事者としての経験や思いの共有を目指してきました。
同時に共有された悩みや時には怒りについて、課題提起してきました。

今回のプロジェクトは、デジタルストーリーテリング(DST)という簡易な映像制作の手法を用いて、精神障害当事者の思いを形にし、さらにそれを用いた発信を目標に取り組みました。

精神障害者の日頃の暮らしや社会に訴えたいことをアピールし、制作した映像作品の一部は報告会で上映、そしてWEBサイトに掲載(後述)しました。

私たちの言葉を私たちで紡ぐ一連の制作活動を私たちは表現活動として位置づけると同時に、そのコンテンツを活用した啓発活動にさらに取り組んでまいります。

~~取り組みのご紹介~~

物語の原稿を参加者と共有する「ストーリーサークル」を行います。
思いがより伝わる言葉えらびやイメージを高め、相互に傾聴し、作品制作に有効な助言を交わします。

日時:2018年11月3日(土)及び4日(日) 13:00~15:00
会場:東京大学 駒場キャンパス国際教育棟3階
協力:東京大学教養教育高度化機構国際連携部門国際機関プログラム
参加:8名

 

パソコンによる映像制作づくり

前週のナレーションと画像を組み合わせて映像作品に仕上げました。
ミニ試写会も開催しました。
会場提供いただいた施設の行政関係者にも鑑賞いただきました。

日時:2018年11月10日(土)及び11日(日) 13:00~16:00
会場:大田区障がい者総合サポートセンター
協力:NPO法人おおた市民活動推進機構、大田区障がい者総合サポートセンター
スマイルパソコン

ミニ試写会その2
〇日時:2018年12月9日(日)18:00~19:00
〇会場:東京都障害者福祉会館
〇参加:10名

制作者から会場の視聴者にコメントをもらいました。
報告会のイメージのすり合わせにもなりました。

上映&報告会「デジタル紙芝居で語る私たち当事者のストーリー」
〇日時:2019年2月24日(日)14:00~16:00
〇会場:大田区立入新井集会室 大集会室
〇参加:20名

(登壇者から写真掲載NGの申し出があり掲載はこちらに限ります)

制作者からは取り組みの感想や作品への思いをそれぞれ語っていただきました。
はるまきさん、M.Kさん、ともちんさん、ご登壇ありがとうございました。

当日は、精神障害当事者、おおた社会福祉士会の関係者をはじめ、多様な層の方々にご参加をいただきました。

参加者からも相互にコメントをいただき、ひとりひとりの語りに耳を傾ける和やかな時間となりました。

なお、WEBでの公開 OKの作品は以下で視聴することが可能です。

当事者会としては、初めての取り組みとなり、プロジェクトのスタートアップを決めることができました。
本プロジェクトは、Heart&Artsプログラム様からの助成をいただくことで、遂行できました。
改めて御礼申し上げます。

今回制作の作品は、英訳を行い、アジアの精神障害当事者たちを中心としたネットワーク組織 TCI-Asia pacificのメンバーにも共有しました。

作品を通じての国を超えた当事者同士の地域間交流に活かしていければと思います。

今後これを糧にして、ほかのエリアの当事者会や福祉施設でもワークショップを開催したいと思います。
ご関心ある方は団体宛までお問い合わせください。
よろしくお願いします!

※DSTについての説明は下記団体記事をご参照ください。

(プロジェクト運営)
〇主催:精神障害当事者ポルケ
〇後援:全国「精神病」者集団、大田障害者連絡会、おおた区民活動団体連絡会
〇協力:NPO法人おおた市民活動推進機構、東京大学教養教育高度化機構国際連携  部門国際機関プログラム、スマイルパソコン、大田区障がい者総合センター さぽーとぴあ、伊東香純氏、柴田大輔氏、堀理雄氏
〇助成:Heart&Artsプログラム

(文:山田)

【報告】ポルケ学習会「当事者活動が担う地域社会での役割とは? ~ 精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム実施に向けて~」

 

(企画趣旨・概要)
精神障害を経験する仲間が集う当事者活動は、大小さまざまな形で展開されてきました。マイノリティー同士の居場所・交流、助け合い活動、学習活動など取り組む内容はさまざまです。お互いを尊重し普段なかなか口に出来ない胸の内を共有できる仲間たちとの場は格別なものです。

そのようなピアサポートの役割が今年度から始まっている第四次障害福祉計画において、重点施策にも謳われるようになりました。当事者活動が楽しみや仲間づくりとは別にして、社会の機能に応えようとした場合、そこで求められる役割とは何か、を学ぶべく学習会を開催しました。

日本のピアサポート研究の第一人者の相川先生をお招きした学習会を開催しました。後半には、関口明彦さん(日本ピアスタッフ協会監事)をお招きして、パネルディスカッションを行いました。当事者会メンバーもパネラーとして参加しました。

 

(実施日時・会場)
〇日時:2019年1月20日(日)13:30~16:00
〇会場:大田区立入新井集会室大集会室

 

(講師)
〇相川章子(あいかわ あやこ)さん
〇プロフィール
聖学院大学人間福祉学部教授 博士(人間学)精神保健福祉士。
千葉、東京、埼玉、新潟等で医療機関や保健所のデイケアをはじめ地域生活支援センターや授産施設等の社会復帰施設(旧精神保健福祉法)、グループホーム等の精神障害者の地域生活支援にソーシャルワーカーとして経験を重ね、現在は専門学校でのキャンパスソーシャルワーカーを継続。
2003年より現職、10年前からピアサポート、ピアスタッフに魅了され、現在は各地のピアサポートに関する講座等にかかわる日々。主な著書は「精神障がいピアサポーター」(中央法規出版)、「かかわりの途上で」(へるす出版)等。

(参加者)
精神障害当事者、ピアスタッフとしてお勤めの方、障害福祉支援関係者、行政職員、学生、法律家などさまざまな方に参加をいただきました。北関東から参加いただいた方もいらっしゃいました。58名の方にご参加いただきました。ご来場ありがとうございました。

 

(今後に向けて )
当会が所在地とする大田区においても、来年度から精神障害者にも対応した地域包括ケアシステムの会議体が始動するといわれています。担当部局と意見交換を重ねてまいりました。ピアサポートを行政としてどのように応援していけばよいか、建設的な意見交換ができていること大変うれしく思っています。

一方で、ピアサポートとはなにか?というそもそも論が、大田区の福祉関係者、家族会、行政などの関係機関には残念ながら、蓄積ができている状況でもないように思っています。

福祉関係者の中にはどのようには「ピアサポートに関わってもらってよいかイメージがつかない」そういった声も散見されています。

今回の学びはその一助になればそういう思いもあって開催しました。もちろん、当事者会として、一個人としてピアサポートについて学びを深めていくことは大事とも思っています。今回講師の相川先生からは、ピアサポートの歴史についても言及くださいました。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」-個人の思い付きではなく、歴史に学ぶこと、とても大事に思っております。

相川先生からの講演で印象的だったのは、日本ピアスタッフ協会設立にふれて、非障害者との「協働」ありきの姿勢に対して、応援者としてある種の心配をされたというものでした。協働というと、役割と責任を共有する対等な関係が大事とされていますが、既存の専門職(非障害者)たちと、対等と言える状況がはたして担保できているのか、できたのか。今もなお色褪せない重要な論点のように思います。

地域包括ケアシステムは、国が進める福祉施策の重要なキーワードのひとつとなっていますが、社会保障費の抑制と表裏一体ともいわれています。悲しいかな、ピアサポートの推進はそのような潮流を見据えて注目をされているきらいも否定できないように思います。

ピアサポートが果たしてきた根源的な役割や大切なものはなにか。これに常に立ち返りながら、もっと社会評価を高めていかなくてはいけません。他のエリアと当事者会とも交流・意見交換できたのはこの企画の成果の一つとも思います。これからも当事者会活動の普及について漸進的に取り込んでいきたいと思います。(文・山田)

(運営)
〇主催:精神障害当事者会ポルケ
〇後援:おおた社会福祉士会、おおた区民活動団体連絡会、全国「精神病」者集団、大田障害者連絡会
〇助成:草の根市民基金・ぐらん

【報告】東京工科大学への研究協力/ 精神障害のある女性に対する化粧支援の必要性に関する調査 ~地域生活における化粧行為の現状~

東京工科大学にて行われている「精神障害のある女性に対する化粧支援の必要性に関する調査 ~地域生活における化粧行為の現状~」への研究協力を行いました。

研究班の石橋先生によると、作業療法の取り組みとして、お化粧の可能性を模索するものとのことです。

今回は、アンケートやヒアリングを通じて、質的調査に当事者会のメンバーが関わりました。

お化粧がちょっとした元気のきっかけだったり、
あまりに体調悪いと化粧できない自己嫌悪から外出を躊躇してしまったり、etc
それぞれ生の声を当事者から話してもらいました。

ポルケでは、お手軽な精神障害理解の限界を訴えてきました。
精神障害者といっても、人それぞれです。
化粧が好きな人も嫌いな人もいます。

そのような当たり前を確認しつつも、
お化粧がなにかの「きっかけ」になる人がいたら、
それはそれでとても素敵なことだと思いました。(文:山田)