大田区) 移動支事業者連絡会発足にあたってのお願い(要望書)
大田区と障害福祉サービスに関して懇談・意見交換を重ねてまいりました。
特に、昨年の懇談の折には、移動支援サービスの連絡会の設置を強く求めていたところでした。
来年度より、移動支援サービスに関する連絡会発足が行政主導により設置が予定されているとの情報を得たので、大田区障害福祉課宛に以下の要望書をお渡ししたのでご報告いたします。
ご意見、ご不明な点等ございましたら、お問い合わせフォームよりお願いします。
2019年3月12日
大田区 福祉部
障害福祉課 御中
精神障害当事者会ポルケ
代表 山田悠平
移動支事業者連絡会発足にあたってのお願い(要望書)
拝啓 日頃より大田区の障害者施策推進をいただきありがとうございます。私たちは精神障害当事者により運営をされる当事者団体です。大田区自立支援協議会の参画をはじめとして、大田区の障害福祉について、民の立場から行政及び議会に各種提言等に取り組んでまいりました。
当会は、2017年から複数回の行政懇談を重ね、移動支援事業者の連絡会創設を要望してまいりました。おかげさまで、来年度から区主導のもと、連絡会の実働が予定される見越しと耳にしています。他方で、精神障害者の移動支援サービスについて、改めて以下の点がより具体的な課題となっています。今後、事業者連絡会で下記の点について検討いただくよう働きかけのほどよろしくお願いします。
記
- 精神障害者へのサービス提供を増やしてください行政の支給決定に対して、思い通りにサービスが利用できていません。受け入れの不足は深刻です。精神障害者の移動支援サービス利用者は身体介護を必要としないものも多く、事業者には非常に割に合わない仕事のようで、対応する事業者が他の障害と比較しても特に少ないです。報酬単価を上げてください。また、決まった曜日、時間帯での利用に限らないので、往々にして固定シフトではお願いできないことで事業者からはさらに敬遠されがちです。そういった課題意識を当事者が有していることを改めて認識してください。
- 複数事業者との簡易な連絡体制構築を希望します
サービス利用のために複数事業者に依頼することがあります。その連絡調整は、当事者には負担となっています。複数事業者との連絡ツールや方法について、簡易になるような仕組みづくりをお願いします。 - 移動支援従業者養成研修における精神障害の扱い
知的障害者移動支援従業者養成研修の修了制度は、大田区では精神障害者の移動支援サービスの提供資格の担保となっています。しかし、この研修では精神障害に対する学びやケアについて、触れることはほぼありません。精神障害者へのサービス提供を見据えて、研修実施をする事業者は精神障害のことも扱うように働きかけをお願いします。 - 事業者リスト整備について
サービス提供の事業者を探す際、大田区から事業者リストの提供があります。そのリストに基づいて、多くの障害当事者や家族はサービスを提供してもらえる事業者を探します。しかし、そのリストはいささか勝手が悪いものです。(例:字がとても小さい。移動支援事業の身体介護を扱うか否かの項目がない、電話番号が通じないものがあるなどの報告があります)提供リストについての改善の働きかけをお願いします。なお。現在、当会では、現実的に活用できるリストを再整備する取り組みを計画中です。 - 利用者との懇談会を開催してください
サービス提供側の悩みや課題意識もおありかと思います。今後、大田区でより良いサービスが広がるために、利用者と平場で対話できる機会をぜひ作ってほしいです。
以上