おおた重点プログラム「精神障がい者の支援の充実」に対して意見交換しました

ポルケの活動拠点である大田区では、行政の長期計画のつなぎ計画として、先月「おおた重点プログラム」というものを策定しました。

このおおた重点プログラムは、広範な行政長期計画のつなぎ計画の性格を有しています。
今年の3月に統一地方選挙(大田区長・大田区議会)があり、その兼ね合いで長期計画の改定が難しい事情があったようです。
つまり、次の区長が決まる前に、長期計画が先取りされることのないようの配慮でもあったようです。

長期計画は、前の長期計画の総括を経ての策定というステップのため、時間を要します。
他方で、計画の空白期間を防ぐという理由で、今回の計画はパブリックコメントなど区民の声を直接聞く機会が大変乏しくなってしまいました。

改めて、関係する箇所をチェックするに、「精神障がい者の支援の充実」に関して懸念事項があり、早々に担当所管と意見交換の申し入れを行いました。

健康政策部の課長にお伝えしたポイントは以下の3点です。

1.退院後支援策については、措置入院者への書きぶり・ポンチ絵を改めてください。

2.文中にある再入院を繰り返してしまう内実や統計調査を区として明らかにしてください。

3.次期長期計画の改定時に障害者団体の参画を推してください。

 

1.退院後支援策については、措置入院への書きぶり・ポンチ絵を改めてください

そもそもとして、計画にある大田区精神保健福祉地域支援協議会が、障害福祉計画に定められた「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの協議の場」として大田区では2019年度より、これからスタートします。

地域包括という広範なテーマを射程にいれていますが、措置入院(本人が望まなくても無理やり、知事命令により入院させられる仕組み。人権上大きな問題がはらんでいます)のことを主に想定することについての懸念をお伝えしました。

また、3年前の国会審議では、措置入院者の退院後支援(当初、警察機関参加、本人の不同意も是とする内容でした)大きな論争となり、精神保健福祉法改正が廃案となった経緯があります。

措置入院者の退院後支援のガイドライン策定やいわゆるグレーゾン対応(措置入院に適しているか否か)の協議がこれから本格化を迎えることが予想されます。
大田区としては慎重な審議が必要で、それら国や都の動向を先取りする必要がない旨をお伝えしました。
むしろ、入院形態に限定されない形での、退院後の地域リソースや仕組みづくりを協議することを提案しました。

 

2.文中にある再入院を繰り返してしまう内実や統計調査を区として明らかにしてください。

協議をするために再入院率や諸々の統計を区として公開をするように要望しました。
実数レベルでは公開されていません。

3.次期長期計画の改定時に障害者団体の参画を推してください。

今回はパブリックコメントもなく、計画自体はすでに公開されています。
修文は不可とのことでした。
計画立案についてのスケジュールは理解しつつも、事前の意見聴取の機会が保てなかったことに懸念を表明しました。
次期計画への反映については、上記事項の意見を表明するためにも、計画策定に際して地域の障害者団体の参画を推すように要請しました。

意見交換は前向きな話し合いができたと思っています。
というのも、自分らしく安心して暮らせるおおたというゴールイメージは共有するところです。
引き続きそれぞれの立場・役割が前向きな形で意見交換できるとよいと思っています
今後も当事者団体として、意見するところには意見をする対話のスタンスを大事にしていきたいと思います。(文・山田)

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