【活動報告】第5回リカバリーカレッジおおた~合理的配慮を学ぶ~

【活動報告】第5回リカバリーカレッジおおた~合理的配慮を学ぶ~

第5回目のリカバリーカレッジおおたでは、障害の合理的配慮をテーマに企画実施しました。(2月13日・オンライン実施/キリン福祉財団助成事業)

ゲストには山田裕一さん(立命館大学生存学研究所客員研究員/障害児者相談支援専門員・精神保健福祉士)をお招きして、熊本地震における事例などを交えながら、障害の合理的配慮の考え方の解説をいただくとともに、精神障害・発達障害領域特有の困難さについてのもお話いただきました。

山田裕一さんは日頃から福祉のお仕事の他に発達障害者の団体などの運営の並走をされていて、その事例から対話をつくることの大切さと現状の課題を訴えていたことが印象的でした。

合理的配慮をめぐっては、建設的対話というあり方が基調とされています。障害のある人が障害による「困りごと」を開示し、それについての配慮(参加保障など)を要請することが求められています。相手先は現状において応えられる範囲を明示し、難しい場合は今後の可能性を模索・提案することが双方務めることが期待されています。

しかし、精神障害・発達障害の人の中には自分の障害を周りに必ずしもオープンにしにくいというケースがあり、対話の出発がそもそも築きにくいという問題があります。それは偏見や差別の問題が孕んでおり、当会のお話会等でも多く寄せられる悩みのひとつとなっています。本来であれば、障害の有無に関わらず、必要な配慮を互いに享受することは共生社会にとって必要なことですが、現状においては障害当事者側から要請を行うことが期待されています。また、精神障害・発達障害はその困りごとも波があったり、個別性が高い状況にあることも鑑みると対話づくりが、障害理解の肝となると思われます。

山田裕一さんの事例からも被災時の避難所における事例からも、日頃からの地域コミュニティでのつながりをつくることや支援をする/されるという関係を超えたフラットな関係を築くことの重要性について示唆をいただきました。

障害者差別解消法の改正案の審議が本国会で予定されています。民間事業者における合理的配慮は、これまでの努力義務から法的な義務として規定が強化されることなどを含めた内容となっています。成立が大いに期待されますが、施行期間はなるべく短いと良いなと思います。(山田悠平)

参考記事:
【コラム】障害者差別解消法見直しの取りまとめの意見が完成ー第52回障害者政策委員会がオンライン形式で開催
【ご報告】「精神障害当事者の家族に対する差別や偏見に関する実態把握をテーマとした全国調査」(実施:みんなねっと)

※後日動画一部を公開予定です。

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