【活動報告】第60回お話会 /働く人の障害年金の申請について など

新年第1回目でもあり、記念すべき60回目のお話会が、1月30日(日)@東京都障害者福祉会館 和室にて開催しました。初参加の方2名を含む計12名の参加者がありました。恒例のアイスブレイクをした後に、以下のような話題についてお話しました。

■働く人の障害年金の申請について

現在、正社員として就労しているという初参加の方から相談が寄せられました。体調により有給も全て消化した状態で、近々に復職が決まっているとのこと。親御さんの介護もしながら、自分一人働くだけでは経済的にも精神的にも厳しいものがあるので、障害者年金を活用したいと主治医に相談したそうです。その際、主治医からは仕事に就いている人の障害年金申請のための診断書は書いたことがないなと、あまり協力的ではなくお困りとのことでした。

参加者からは経験に基づいたコメントとして、「申請の手続きは煩雑なので、社会労務士に相談してみてはどうだろう」というようなものが寄せられました。ネットで調べようにもどの社会労務士が信頼できるのかわからない、との意見も聞かれました。また、年金の診断書に就労状況についての項目は必ずしも記述の必要がないとの情報もあり、知っているといないでは大違いな情報だと感じました。

 

■精神障害者福祉保健手帳の活用

 手帳制度の話題に関連して障害者手帳のメリットについても話題があがりました。都営地下鉄・バスのフリーパス、図書館での配送・期間延長のサービス、映画館での割引、docomoの利用料の割引、NHKの受信料免除、駐車料金割引、自動車税・相続税の軽減、タクシー、バスの利用料割引、ミライロIDの利用、銭湯の利用料割引、生協の配送料無料、公営住宅の優先的な入居などが挙げられました。
地域差はあるようですが、自治体によってはサービスが一覧になった冊子を配布しているところもあるということで、ぜひお住まいの地域でも確認、利用をされてみるとよいと思いました。

 

■自己肯定がうまくできないときどうする?

発達障害のあるお子さんをもつ当事者の親御さんから自己肯定感について話題提供がありました。「ダメな自分でも大丈夫」という自己肯定感を育てることを育児の目標としてきたとのことですが、それがうまく根付いていないことでお悩みのご様子でした。

参加者からは、成功体験が大切にしてはどうだろうかとコメントをしてくれた人もいました。そういった場合、自己肯定に適うような経験の少なさから自信喪失をしているケースも多いからは、成功体験を積み重ねていくことがとても重要だとおもうとのことでした。北風と太陽の話ではないが、雨の日も曇りの日も見えなくてもどこかに太陽は絶対に存在していて、その安心感と同じように、家族や先生、友人とのふれあい、隣のおばあさんの挨拶など常に誰かは見守ってくれている、安心感を感じられるようになれればいいねと話にもなりました。

相談を寄せれてくれたお子さんは、体調の波はあるようですが、新しいコミュニティへの参加も最近は徐々に増えているようで、良い方向に向かえばいいなと応援したい気持ちでいっぱいです。

■今日の感想

終了時には参加者から以下のような感想が寄せられました。

 ・人と話すことの大切さを改めて実感した

 ・目標はまだないが刺激を受けた

 ・就労に向けて前向きになれた

 ・モヤモヤが楽になった

 ・体調良くなかったが来てテションがあがった

 ・勇気をもらえる場所、唯一の居場所、今後も来たい、刺激にもなった

オンラインで手軽に参加できるイベントが増える中、こうしてわざわざ足を運んでくださる皆様がいることに感謝しつつ、対面だからこその発言のしやすさだったり暖かい雰囲気作りを心がけていきたいと改めて思いました。(安藤)

 

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