【報告】第57回お話会/就労について、音について

9月26日(日)@東京都障害者福祉会館 和室

穏やかな秋晴れの中、今回は13名(内初参加2名)の方にご参加いただきました。数年ぶりに顔を出してくださった方も数名おられ、皆さんの心の中で、忘れずに居場所として認識していただけていることがうれしくもありました。この秋に食べたいもの、したいことなどを共有しつつ、暖かい雰囲気で始めることができました。

今回も、参加者の皆さんからトークテーマを募集しました。

  • 情報交換したい
  • 障害年金の更新について
  • 救急車などの音に敏感になった、悩まされる
  • ヤングケアラーについて
  • このままアルバイトで働いていていいのか、将来への不安を払拭したい
  • 過去や現在の学校、仕事が辛い時の対処法
  • 障害を抱えていることを理由に、自身に起こったトラブルについて
  • 精神保健福祉士に携わったことのある方の経験談が聞きたい
  • リカバリーフォーラムに登壇される方からのお知らせ

以上のような議題をいただきました。

就労について

一つ目に取り上げるのは、就労についてです。ここのところよくあがる議題ではあります。

今回は、低い給与でも体調に合わせた働き方をアルバイトで続けるか、将来のことを考えて正社員を目指すか、という悩みが寄せられました。

入社したての頃は毎日の業務に追われて、明日が不安だった。けれど仕事に慣れるにつれ余裕が生まれ、将来のことまで考えるようになったとのことでした。

普段の相談先はカウンセラーで、アドバイスをもらって解決しても次の悩みが出て来てしまうそうで、今回当事者の意見も聞いてみたいと参加してくださいました。

理解のある職場で、仕事内容にも満足しており、アルバイトで長く続けたい、というご本人の意思、客観的な自己分析にみな聞き入って、メリットデメリットなどの意見を述べ合いました。

私たちは疾患により、勤務時間にドクターから制限がかかっていたり、できる業務が限られていたり(逆に限られていないのに機会がもらえなかったり)ただでさえ求人が少ない中、条件にあった勤務先を探すのは至難の技です。だからハンデが欲しいと言いたいのではなく、合理的配慮を求めること、障害者と協働することがもっと当たり前になって欲しいと思いました。

音について

二つ目に取り上げるのは、音について。こちらも数回前からよく議題にあがっていた話題です。日常の騒音に敏感になってしまい、救急車のサイレン、犬の鳴き声、子供の騒ぐ声、クラクション、くしゃみ、選挙カー、防災無線などに心が掻き立てられ、慌ててしまう。24時間気が休まらない。救急車の音などは、急に止まると近くで何かあったんじゃないかと考えてしまう。音に対する関係妄想を引き起こされてしまうこともある。

それに対し、イヤーマフ、耳栓など具体的な改善策から、行政に調整を持ちかけてみるなど働きかけを行った例もありました。

障害者の騒音問題というと、騒音を出す方だと一方的に思われてしまう事が多い一方で、静かに穏やかに暮らし、騒音に苦しみながら生活している障害者もたくさんいることを心のどこかに思い止めていただければと思います。

終わりに

いただいた感想です。

  • 人生を悲観しすぎないためにもこういう場があってよかった
  • 参加することで課題が見えてくる
  • 仕事ではみな苦労しているとわかった、チャンスを掴みたい
  • 当事者からの発信が増えると差別も減っていくのではないか
  • ヤングケアラー、PSWにもいろいろな見解があることに気づいた
  • 年金の情報が聞けてよかった

今回はこのような会になりました。参加者の皆さんにとって、何か少しでも糧になるものを受け取っていただけていたら幸いです。お話会はポルケの核になる大切なイベントの一つです。今後も定期的に行い、楽しさ、苦しさなど様々な気持ちを共感しあえる場にしていけたらと思います。コロナも落ち着きつつある中です、またのご参加をお待ちしています。(安藤)

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